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「えーっと、コードネーム『中毒者（ジャンキー）』。狩羽黙喰だ。...まだなんか言う必要あるか？」 「 FHで前線を担う武闘派エージェント。ソラリス/キュマイラのクロスブリードで、敵の懐に潜り込み、近接戦で一気に叩く戦法を得意とする。武闘派でこそあるが、話してみると意外と空気を読んだり、気を遣ったりするのが得意である。 　幼い頃に両親に捨てられ、孤児院で過ごしていた。両親の親戚は幼い狩羽を引き取ろうとはしなかった。元々勝手に出て行った兄弟・姉妹の娘であって、自分達とは関係無いと言い張られたからだ。当然、そんな事を聞いて真っ当に育つ事は無く、中学を出る頃には既に不良達とつるむ様になっていた。 　中学のある時、一人で夜の街をふらついていると、ジャームとなった不良グループ同士の抗争に巻き込まれ、高濃度のレネゲイドに当てられて覚醒。自分の生存本能に従い、襲いかかってきたジャームを撃退した。 　そして、その話を聞いたFHエージェントが彼女を勧誘しに来た。『信用できない』。彼女が誘いを断るには、その一言で十分なはずだった。しかし誘いに来た男はこう言った。 ──────「君の欲を満たす気は無いか？」と。 　......彼女があちらへ揺らぐには、その一言で十分だった。

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