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□生い立ち 古代種に感染したフリーのオーヴァード。 何時覚醒したか、そも何時からこの世に存在しているかはもう覚えていない。一番古い記憶は約200年前。 白い髪に白い瞳、白い肌――現代ではアルビノと呼ばれるそれも、昔は今ほどの理解が及んでいなかったため、行く先々でやれ神の子だ何だと好き放題言われては、時に祀り上げられ、そして時に迫害された。勿論神のような能力など持ち合わせていないのだが――長い時を生きてきたことにより、およそ人間が可能なことは何でもできた。最適解を導き出し、実行し、時には人を動かす。乞われるままに叡智を与え、救われる人間が出る度、彼女の神聖さはより一層説得力を増し、畏怖の対象となる。 行き過ぎた才は時に不幸を招くということを身をもって理解しているので、同じ場所に居続けることは意図的に避けている。一定期間滞在し、何かを成したら、その場に居た人間の記憶を操作して自身に関する情報を消し、姿を晦ます。そしてまた世界中を気儘に渡り歩くという行為を繰り返してきた。千波市もその流れで辿り着いた場所のひとつであるが、珍しく気に入ったのか、自身のスタンスを崩してまでかれこれ十年以上住み続けている。 千波市に来て暫くはUGNエージェントとして活動していた。事件発生率はそこそこあるものの大して忙しくない点を気に入っており、偶にはのんびり過ごすのも良いだろう、程度の意識。その折に出会ったのが敷浪である。 敷浪とは仕事上のパートナー。戦闘スタイルの噛み合いが良く、頻繁に同じ現場に駆り出されていた。それなりに交流もあり、親密な関係を築いていた――彼がFHエージェントとして行方を晦ますまでは。この一件の直後、UGNを辞め、以降単独で彼の居場所を探し続けている。辞めた理由は単純に彼を探すために組織人であることが枷になると判断したから。現在はフリーの情報屋として生活している。 情報屋としての仕事は、主にオーヴァード関連のネタを扱っており、自身が敷浪を追うために仕入れた「使えない」情報を、それを欲しがる別の人間に売っている、という感じ。 □性格･容姿等 さっぱりした性格。事実と合理性だけで物事を判断する。諦念混じりの考え方をすることが多い。長い時を生きているが故に、時折尊大で傲慢な言動が目につくが、本人に悪気はない。 九分九厘自分の方が年上なので、誰に対してもタメ口で話す。かと言って馴れ馴れしいというわけではなく、寧ろ他人との間に常に一線引いているような雰囲気がある。古代種であることは、指摘されない限り滅多に自分から明かすことはない。 一人称「私」二人称「お前」三人称は人の名前を覚えることが苦手なため、その場その時で外見的特徴を捉えて呼びがち(赤髪のニーチャン、チビ、etc)。名前を覚えている数少ない対象には名前呼び捨て。 本名を忘れているため生活圏が変わる毎に適当に名乗っている。今は「明日葉 日和」であるというだけ。 白のショートミディアムヘアに同じ色の瞳。肌の色は白すぎるほど白い。所謂アルビノ。服装に頓着はないが、仕事上目立たず、且つ機能性のあるものを好む。ジャケットにパンツが板。 好きなものは特になし。酒と煙草は一般人ならとうの昔に身体の一つや二つぶっ壊していてもおかしくないレベルで飲むし吸うが、特段好きだから摂取しているわけでも、依存症に陥っているというわけでもない。一種の癖みたいなもの。嫌いなものは朝。苦手なものは特になし。 □戦闘スタイル モルフェウス×ソラリス×オルクスのトライブリードで、使用エフェクトは支援に特化している。 体内で生成される物質を散布し、古代種としての生命力を間接的に分け与えることで、味方のポテンシャルを引き上げる。 スペックだけ見れば潜入調査といった知識が必要になる仕事にも適性があるが、反動で一度使うと暫く何もできなくなるため、単独任務には向いていない。

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