タグ： しろ卓子

9/29うまれ。 イメージCV： まだまだ新米の……というか、要領が悪くおっちょこちょいで新米感の抜けない、だけど好きなことに対してはまっすぐ純粋な男性。手順などもよくすっぽ抜ける。お菓子作りに関してはでっかい夢と誰にも譲れぬ愛があり、得意な飴細工やショコラティエの分野以外にも積極的に取り組もうとしている。先輩にも可愛がられている。よね？ 上記の理由からか、「好きなこと」の前には勉強も苦ではないとするがイマイチ成績などに伸び悩む傾向にあり、努力を重ねていてもなかなかきちんとした形にならない。本人も気にしており、そんな自分がそれに対してじぶんなりの愛を抱いていて良いのだろうかと接し方に悩んでしまう面も。「人一倍努力しよう」として寝ずに格闘したりしようとする一面もある。 それでもこの道を志した理由は、高校生3年生のときある1年生の女の子からもらった手作りのバレンタインチョコが今まで食べたどんなチョコよりも美味しかったから。じぶんもそんなお菓子を作ってみたくなって、その子にもういちど、ありがとうといいたくて。……ただ、その子が他にも同じようなチョコをだれかに贈っていたのは知っていた。だから本命ではなかったのかもしれない。それでもいい、それでももういちど、あと1回だけでいいから、と何度も思っているうちに、とうとうその勇気は出ないまま、たった1年間という容赦の無い時間は過ぎ、自分は卒業してしまった。 もちろん、連絡先も知らないままだ。それをずっと、今もどこかで後悔している。あの味が、あの子のことが忘れられない。もしもまた会えたとしたなら、せめて。せめてあのチョコが本命だったのかどうか、聞くくらいは、果たして許されるのだろうか。 ──そんな「感謝」と「後悔」が、もう叶わない彼女への行き場を失くした「片想い」なのだと知ったのは、つい最近のことだった。 誕生日の由来は、フランスでは大天使ミカエルが菓子職人の守護聖人といわれており、その祝日が9月29日であることから。

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