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家族構成：父（医師、病院経営）、母（専業主婦）、妹（医学生） 自身が養子であることを知っているが、両親から直接教えられたわけではない。 祖父の葬式のとき、親戚の陰口「養子に病院を継がせるのか云々」を聞いてしまった。（後日戸籍を確認） 幼いころからなんでも人並み以上にでき、これといって熱中したものがなかった。 特に孤立していたわけではないが人にも物にも興味が薄く、膜を一枚隔てたような感覚が付きまとっている。 家族に対しても同様の感覚を覚えており、養子と知った時も特に動揺せず「あーそうなんだ」と受け入れてた。 一応晶なりに家族は好き、恩を感じているし、傍から見たら優秀で家族思いの好青年。 両親は長年不妊治療を続けていたが、妊娠を諦め晶を養子にした。数年後に妹を授かったが兄妹分け隔てなく愛している。 基本的には子供たちのやりたいことを尊重する方針。病院を継ぎたいならちゃんと能力を育てて継がせるが、ほかにやりたいことがあるなら無理に継がせる気はない。血筋に関わらず能力の伴った人が継げばいいという考え。 ただ晶は、両親が親戚からごちゃごちゃ言われたり、養子の自分が病院を継ぐことに引け目を感じたため、親戚に対する「病院を継ぐ気はない」というパフォーマンスとしてオカルト関係や格闘技に興味を持ったように振る舞った。また長髪、煙草など見た目の印象も意識している。 大学（民俗学系）進学を機に一人暮らしを始め、ジャーナリストになってからは忙しいからと言って帰省の頻度を徐々に少なくしている。 今回の八肢島の噂を聞き、「懐かしさ」を感じたことに自分でも驚いている。 これまで本当の両親を知りたいとも、故郷を探したいとも思ったことはないが 自分に血の通った感情を覚えさせた正体に執心している。

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