タグ： たかしの子 デッドエンドパーティ

HO5 父子家庭で4人の弟たちの面倒をまとめてみている気立てのいいギャル。 母は男作って出て行った。父は薄給で家にお金を入れられない割に仕事してりゃいいと思ってるのかクソの役にも立たない。 男に日照ることは少ないが会う時間があまり取れず付き合っても浮気されたり振られがちで彼氏がコロコロ変わる。 つい最近まで彼女史上一番長く続いた彼氏がいたがとあることを打ち明けたときから連絡がつかなくなってしまった。 土木作業員だが夜の仕事をすることもある。全ては家族の為。 やんちゃでケガも喧嘩も多い弟たちだが彼女のおかげでみんないい子に育った。 しょっちゅうやっていたプロレスごっこも最近は兄弟に怒られるし、そろそろ身体が辛くなってくる頃なので稼いでおきたい。 辛くなる前に旅行とか行きたかったなぁ。 職業技能は土木作業員として取ってます。 色々文追加していくかもだけどいつもみたいな怪文書は追加する予定……ないです多分 仕事仕事で時間が取れないため、遊びたい盛りの同年代との恋愛は長く続かなかった。 ただここ一年くらい続いた年上の彼氏は平日の少ししか会えなくても嫌がらなかった。 正直運命なのかも！とか思った。年上の余裕みたいなのかと思った。父親がアレだから、頼りがいのある大人の男性に憧れた。父性を求めていたところもあるのかもしれない。 そんな時、妊娠が発覚した。ドキリとしたが、彼ならきっと受け入れてくれるだろうと、意を決して打ち明けた。 ――が、連絡がつかなくなった。 ショックだったし、許せないと思った。だから初めて、彼の家に行くことにした。そういえば、今まで家に上げてくれたことはなかった。 彼の家が見えたそのとき、知ってしまった。彼には仲睦まじい妻子がいた。 愕然とした。自分はただの不倫相手だったのだ。平日しか会えなくても許してくれたのは、ただその方が都合がよかったからだったのだ。 突撃して全てぶち壊すことだって出来たが、しなかった。何も知らない彼の子供を見たら、そんなことできなかった。 家庭が壊れる、親に裏切られる、そんな思いを、私や弟たちが味わったあの思いをあの子供に味合わせたくなかった。 不幸は、連鎖させるべきではない。行き場のなくなった手を下ろして背を向け歩き出した。冷蔵庫には何があったかな、ジャガイモと、アスパラと。 スーパーに寄って帰ろう。夕方の住宅街からはカレーの香りがした。

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