タグ： 守宮

10年前に亡くなった父親は正義感の強い人だった。誇りを持って死んだのだと聞かされ、自然と同じ道を選ぶ。 表情は硬く、冷静さを保っている。しかし、内に秘めた正義感は父親以上。いじめられている同級生を助けたり、捨てられた子猫を拾ったりと子供のころから人のために尽くしてきた。自分は二の次なところがあり、ちょっと危なっかしい。 父親の言葉は忘れたことがなく、自分もバディを組んだ暁には相手を守り抜くと誓っている。――自分には体を動かすことしか能がないから。 木之原はよく父のことを話してくれる、気心の知れた人物。生傷の絶えない彼女をよく気遣ってくれる。尊敬の念を抱いている。 金白先輩は突っ走ってしまう彼女に刑事としての立ち回りを教えてくれた。 猛犬のようだと同期の間では噂され、畏怖されていた。人を傷つける気はないが、抵抗する相手――特に市民に害を与えたもの――に対しての扱いは荒っぽい。死ななければいいという考え。 頭を撫でられると父親に褒められたときのことを思い出す。嬉しい。 甘いものが好き。ビールしか飲んだことがないためお酒の良さは分かっていない。 「南雲まほろです」「自分は難しいことは分かりません。ですが、市民のために誠意は尽くします」「とんだ下衆野郎ですね。関節外しますか」 B×B　生還

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