タグ： 症候群PC’s 二万円家 チシャ猫式二万円 不器用で可愛い兄

戦士、ペット 千歳の双子の兄。少女っぽい格好を好む所謂おとこの娘。 外見で惑わせたおぢさんをホテルに誘い、そういう場面を撮ってはおぢさんを｢会社にばら撒かれたくないでしょ?｣と脅し金を捲し上げる。 千歳とはめちゃくちゃ仲が悪く、存在しない事にされている。千歳は真面目すぎてつまんない人生送ってんなって思いながら遊んでたら高校退学になった。まあその方が遊びやすいからいいけど。 千歳に少女っぽい格好して男騙してる事がバレた時｢馬鹿にしてんじゃねぇよ！！！！！！こっちは本気で悩んでんだよ！！！！！！！｣ってぶん殴られた。顔に傷できた。おと……妹ってこわいね……正直トラウマである。 おと……妹に負けない様に最近ちょっと剣術を学んでいる。 ペットにデグーの｢セト｣を飼っている。 ……なんかさ、良く言われるんだけどさ、“お兄ちゃん‘’にこだわり過ぎだって。こだわりがあるのは良い事じゃんかって思っちゃうんだよね。ああ、こだわり過ぎなのが良くないのか。ふーん。 僕は別に千歳よりチヤホヤされたくてこんなにもこだわってる訳じゃ無いんだよ。千歳の方が器用だし愛想が良いしメンタル強いし、そんな事僕が一番知ってるし、僕が一番そういうかっこいい千歳が大好きだもん。僕が千歳よりチヤホヤされるのはなんか嫌だし。りーべや翔子姉さんみたいに言うと、解釈違い。 なに?じゃあなんでそんなにこだわりが強いのかって?あー…………まあ、暇だし話してあげるよ。千歳には内緒ね。黙っとけって脅されてるから。 あれはねー、僕たちがまだ小学生だった時の話なんだけどさ。何年生だったかは忘れたけど年上が居たから低学年くらいの時じゃないかな。小学生の時だから千歳もまだ自分が女の子だって知らない時だったんだけどさ。可愛いものは好きだったんだよね。うさちゃんとかくまちゃんとか。僕はまあ、その時はかわいいのよりかっこいいのが好きだったけど、千歳がクラスで浮かない様にかわいいのを選んでたんだよね。まあその時にも少しお兄ちゃんだからって考えはあったけど今より強くなかったよ。ホントだよ。 えーと、なんだっけ。ああそうだ。その当時僕たちはお揃いのくまちゃんのトートバッグを持ってたんだよ。で、確かねー放課後だったと思うんだけどさ。後ろから急に大声で笑われたんだよね。｢男のくせにくまとか｣って。振り返ったら知らん年上のいかにも意地悪そーな奴らがいっぱい居てさ。僕、その時から割と千歳に頼ってたから最初は怖くて固まってたんだけどさ、ずっと笑ってるからなんか次第に腹がたってきてさ、言い返したんだよね。｢別にどうでもいいじゃん。おまえたちには関係ないじゃん｣って。僕って意外と気が短いんだよ。え?知ってた?ああそう。 そしたらなんか向こうは｢年上に向かっておまえとか言っちゃいけません〜｣だってさ。しかも僕が悪いみたいな雰囲気になっちゃってさー。あー、思い出しただけで面倒臭い。あーあ。 でさ、そしたら急に千歳が泣き出しちゃってさ。僕は当時、千歳は絶対泣かないって思ってたから凄くびっくりしたんだよねー。実際、後にも先にも泣いてる千歳見たの、あれが最後だし。まあ、年下相手にイキってる様な意気地無しは千歳が泣いたの見てさっさと逃げ出しちゃったけど。 その後が大変だったんだよねー。あいつらもう居なくなったよとか色々慰めても泣き止まないし。僕、結構釣られ易いから釣られて泣いちゃってさー。二人で互いを慰め合いながら帰ったんだよねー。懐かしー。 で、僕は幼いながらに思った訳なんだよ。僕がもっと強く言えたらとか、普段から頼れるようなお兄ちゃんだったら、千歳は泣かなかったかもとかね。だからまあ。みんなが言うようにちょっとこだわりが強いんだよね。今が頼れるようなお兄ちゃんかは知らんけどさ。あとあれ、年下にはこれでも優しくしてるつもり。意外かもしれないけどね。 ホントに千歳には内緒ね。ボコられるの僕だし。普段は無視する癖にこういう時だけボコりにくるから。千歳。 あー、あとさ。だから僕でかい音とか声のでかい年上苦手なんだよね。賑やかなのは好きなんだけどさ。だから僕を呼ぶ時はあんまり叫ばないでよ。多分聞こえてるから。

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