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後遺症：一ヶ月ジャンクフードを食べることができない AT：鋭角リップ…少女にキスされた人のみ手に入る。このリップを使ってキスマークをつけると、MP10とSAN5+d10を消費して（一時的狂気は確定）その場所にティンダロスの猟犬を召喚することができる。召喚した人間は狂気に陥りながらもそれを見たことによるSANcも行わなければならない。 召喚後はその場にいる幸運値が低い人間から順に襲い掛かり、5+d6ターン後に別次元へと移動する。一度でも攻撃された対象は、不定期にティンダロスに追われる。 カメラマン兼アニマルセラピスト カメラを始めたのは大学1年から それまではずっと俳優を目指していた 子役で朝ドラに出たこともある(芸名は"もみじ") それからは一度学業に専念するべく活動は休止 しかし夢は諦めず勉強の傍ら演技の練習もしていた 中学の時に再度活動に取り組もうとオーディションを受けて審査員をしていた名俳優の目にとまる 合格者には映画の出演も約束されていたオーディションだった もみじの演技力は確かで合格することは誰から見ても明らかだった 最終選考は二人一組での演技 もみじの相手は中年のやせ細った男性だった セリフは相手からのはずだが俯いてぶつぶつ言うだけで動こうとしない 最終選考だから緊張しているのかと声をかけようと近付いた瞬間だった 男は隠し持っていたカッターでもみじの目を切りつけたのだった 咄嗟に一歩下がったことで目の下から血が出るだけで済んだ 男はこれを最後のチャンスだと賭けていた なのにそんな時に限って、昔有名だった子役が成長を遂げてオーディションに来た 絶望と混乱で 「お前が来なければ俺が合格したはずなのに！」 と切りつけたのだった 「忘れるなよ！お前が演者をする限りこの恐怖はついてまわるぞ、いつか殺されるかもな！せいぜい苦しめ！」 と取り押さえられながら叫ぶ姿と声がトラウマになるのは明確だった 男は警察に連行され オーディションはもみじが合格者となる 数ヶ月いざ映画の撮影、という時 相手役にあの男の影が重なり見える 体は硬直し、あの時の恐怖心に鼓動は早鐘を打つ そして冷や汗を床に垂らし、その場に崩れ吐いてしまう それから何度芝居をしようとしても同じ状態に陥り 程なくして事務所長から役者を辞めるように言われる 悔しくて苦しかったがどうしようも出来ないので 諦めた それでも芝居を嫌いにはなれないし、どこかでまだ期待しているのかもしれない 大学では人が来ないような隅の空き教室でよく演技の練習をしていた 一人で演技をする時はトラウマに支配されないからのびのびと芝居ができた そんな様子を偶然、小鳥遊が見つける (声はかけられなかった) そして程なくして小鳥遊からサークルに誘われる 最初は役者として誘われるも、断固拒否し 折れに折れて｢カメラマンならやる｣と言って入った 役者がどこから撮られれば映えるのかは日頃研究していたため要領は得ていた 烏川に出会った当初、印象は｢遊びで演技をしそうだな｣と良くない印象だった(というか興味を抱かなかった) ある日ミニ映画を作るべく 初めて烏川を撮ることになった 芝居を見るのはこの時が初めてだった レンズ越しに烏川を覗く それは、役者をしていた椛からしてみれば ひどい演技だった だけど目が逸らせない、惹かれるものがあった とても楽しそうに演技するその姿が 美しくて、綺麗で、 とても憎いと羨ましいと思った それからは苦しい思いをしないように、演技のことを考えないように烏川から距離をとるように接した しかし無意識に目線は彼を追っていた 後輩に「そんなに気になるなら一緒にお芝居すればいいのに」と言われたら 内心「何も知らないから言えるんだな」と思うのはある あの事件以降も 撮る楽しさを覚えたためかカメラで色々なものを撮った 特に動物が好きだった椛は アニマルセラピストをしつつ動物の写真集も出している (そこそこ売れている) トラウマを抱えた時や辛い時に飼い犬に癒されたのがきっかけ ━━━━━━━━━━━━━━━ ｢あ〜！かなちゃん！何やってるんスか〜！｣ ｢……別に、烏川さんのこと、見てたわけじゃないです｣ ｢これ、俺の電話番号、いつでも電話してねえ〜！｣

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