タグ： じゃこ式親 じゃこ式二 じゃこ式二母 二万円家 愚直な正義漢の遺伝子

特徴表：信頼のおける人（來架から引き継ぎ）、プロ・ドライバー 二万円來架、二万円恵恋の母。來架は23、恵恋は25の時の子ども。グリフィンドール。 元スケバンのＯＬ。すごい勝気。親から勘当されている。 ずっと不良するわけにもいかねぇよなと、普通にＯＬに就職して頑張ってた。 とある日の退勤後、行きつけのバーに見かけないでかい男がいたので飲み比べを挑んだところ、見事に惨敗。 酔いつぶれると貞操観念がガバガバになる悪い癖のせいで、その男と事に及んでしまった。 朝になにかいろいろ言われたようだったが、一緒に寝たという事実にムカついたので殴った。 その後しばらくして、まさかの妊娠が発覚した。 たった一晩でというのも驚いたが、あの男の手を借りるのがあまりにもシャクすぎて、一人で産んで育てることを決心。 あの男には一切告げず、第一子來架を出産。 ＯＬの稼ぎ一つで育てるにはかなりカツカツで、なにか片手間にできるものはないかと探して、見つけてしまったのが性質の悪いねずみ講詐欺だった。彼女の頭はあまり良いとは言えなかったので、うわべだけの金稼ぎについ手を出してしまう。 それが詐欺だと気が付いたのは、辞めるにはむずかしくなってしまった頃。 稼ぎは確かに家系の支えになっており、今更やめることができない状態だった。幼い愛する我が子のためと言い訳をしつつ、彼女なりに頑張った。 時が過ぎ1年ちょっと経ったころ、我が子來架もすこしだが会話ができるようになってきた頃の話。 めちゃくちゃ久しぶりに、昔よく行っていたバーに行くことにした。來架は友人が預かってくれていた。たまには気分転換に行っておいでと友人が気をつかってくれたのだ。 バーに行ってしばらくバーテンと親睦を深めていた時に、あの男と、再び邂逅する。 彼女は思わず、彼に中指を立てた。男はそれをしばらく見た後に、あの飲み比べ勝負の2回戦と行かないかと、笑いながら誘ってきた。 売られた喧嘩は、つい買ってしまうもの。彼女は買ってしまった。 結果はやはり惨敗。この男、強すぎる。 彼女は、酔った勢いであの日のアレで子供ができたこと、自分一人でどうにかしたいのにすごくしんどいこと、負けたくないこと、何もかもを洗いざらい男にぶつけた。そして、例の悪い癖もあったせいか、もう一度この男に抱かれてしまう。 この男、事が終わったとき、家に迎え入れようと誘ってきた。 しかし彼女にとって、それは敗北を認めるような感覚になってしまい、断ってしまう。 ならばせめてと、いくらかまとまった金額を養育費として渡された。正直これも受け取りたくなかったが、ぶっちゃけこれがないとこの先本当にヤバい。我が子の為に、金だけは受け取ることにした。 そして帰ってきてしばらくしてから、新しい命がこの身に再び宿ったことを知る。くっそが、あの男やっぱり死ね！！！！ もちろん宿った我が子を降ろすだなんてことはしない、この子も私が育てる…！ そして、第二子恵恋を出産した。もちろんあの男には言わねぇ。 無事退院したときに、その時が起こってしまう。 ずっとやめきれなかったねずみ講詐欺の件で、出頭命令が出てしまったのだ。 本来だったら執行猶予とかつきそうなものだが、あいにく彼女は前科持ち、学生時代のワルさがここにきて足を引っ張る。おそらく即実刑判決が来るんじゃないだろうか。 幼い來架を撫でながら、生まれたての恵恋を抱きながら、彼女はめちゃくちゃ悩んだ。考えた。 悩んで、悩んで、めいっぱい悩んで、さらに悩んで、ちょっと泣いて、もう一回悩んで、最後にもう一回我が子を撫でて、決めた。 そして、あの男、二万円詩聖に連絡した。 我が子を、一時的に、自分が戻ってくるまでの間だけここに預けることにした。 他に頼れる人間がいない。孤児院とかにいれるよりは、まだ、まだ実父の元のほうがこの子たちの経歴に傷が入らないと思う。 彼は二つ返事で承諾した。そこもまたムカつくところだなぁおい！ とはいえあの詐欺に手を出したのが自分が悪い、いつかはバレるだろうとは思ってた。それがたまたまこのタイミングだっただけだ。 引き取るに際して、そちらのほうが都合がいいということでしぶしぶ婚姻関係を結んだ。この子たちのためだからな…。 來架に恵恋を託すことにする。「恵恋をよろしく頼むよ」と來架に伝えると、力強く頷いてくれた。心強いな。 絶対戻ってきて、お前から二人を取り戻してやるからな！詩聖！！ 案の定実刑判決を受け、投獄される。 投獄されてしばらく経ったある日、事件が起こった。 収監されていた刑務所で火事があった。彼女自身は安全なところにいたのだが、ムショ内で仲良くなった友人が火の付近に取り残されていると聞いて、思わず身体が動いてしまった。 友人を引っ張り上げ、火の手から助け出し、自身もさぁ逃げようとなったときに、自分の頭上に瓦礫が降ってきた。 瓦礫は自分の頭を襲い、脳震盪を起こし火の中で動けなくなってしまう。 --ああここまでか。來架、恵恋、最期の最期までだめなお母さんでごめんね。強く生きてくれ。-- 彼女はそこで、短い生涯を終え、獄死した。 穂村李奈のその愚直ながらも強い心は、間違いなく彼女の娘たちに受け継がれている。

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