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「あたしには正義の味方ってのも悪の親玉ってのも性に合わねぇ。それは昼でも夜でもないってことだ。だからあたしの名前は悠陽って言うんだ。」 市内の高校に通うUGNチルドレンの少女。 粗野なしぐさや荒っぽい口調ではあるが心根は優しく困っている人がいれば放ってはおけない性格。所謂ツンデレ。 戦闘スタイルは主に義父から学んだ体術を駆使した白兵攻撃。 「心と意・意と気・気と力」からなる内三合、「手と足・肘と膝・肩と股」からなる外三合を合わせた心意六合拳を使い戦う。 本来それは舞踏のような、言わば型でしかないが、ハヌマーンによる振動操作による勁とエグザイルによる肉体改造による発。 発勁としての機能、戦闘技術の在り方へと昇華している。 もとは孤児であり、とある国のスラム街で育った。 ある日、いつものように盗みを働いていた少女は捕まってしまい嬲り者にされてしまう。霞んでいく意識の中で力だけを求め欲していた。 それに呼応するかのようにオーヴァードとして覚醒。しかしその力は自分という器からあふれ周囲を破壊しつくした。 止めようとしても自分ではもうどうしようもない状況で少女を止めたのは2人のオーヴァードだった。 2人は自らが傷つくのを厭わず少女を抱きしめ、優しい言葉をかけてくれた。 これまでせき止めていたものがあふれるように涙がこぼれる。その日、少女は初めて温もりを知った。 それから10年、UGNチルドレンとして様々なことを学んだ。 言葉にするのは照れくさくて言えないけれど、あの日の手の温もりを忘れたことは一度もなかった。 そして寂しさに喘ぐ誰かに、悲しみに暮れる誰かに、無力に嘆く誰かに。今度はあたしが。

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