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レネゲイドウイルスの情報統制の粗が出始めた昨今、一部一般学生の間で囁かれ始めた噂、「UGNは人体実験の為、人攫いに手を染めた集団」。 UGNの噂を確かめるため、学生たちはUGNなる組織の存在が噂される開発区の製薬施設に不法侵入する計画を立てる。 好奇心の猫たちが製薬施設内で見たものは…… これが、彼の人間としての最後の記憶だった。 彼は、のちに忘却した時間のことを、駆け付けたUGNエージェントから「凶悪なジャームに襲われた」と聞いている。 その実は、彼の戦闘人格の暴走による殺戮の時間だった。 基本真面目な彼だが、彼の姉が「集団行方不明事件」によりいなくなったことをずっと気にかけており、行方不明と人攫いの噂の共通性を感じた彼は、同級生たちの製薬施設侵入に参加する。 彼の姉は彼の手で殺されている。 彼にその記憶はないが、生まれついてあるこの人格による殺人は数十年前からあった。 彼はUGNの情報統制を不審に思いながらも、その情報統制にこそ守られている。 彼の多重人格は単純に乖離したものではなく、一つの人格から不完全に人格が分離している。 そのため、彼の表人格にも、殺人衝動はある（自覚はない）

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