タグ： あおい だいち

工科大学に通っている、大学１年生。 １０年前に両親が離婚。母親に引き取られ幼かった妹との３人で暮らしていたが、３年前に母親が急逝。 故あって親類を頼ることが出来なかったため、妹と二人で民間慈善団体に保護され生活することになった。 今年で中学生になる妹、海莉が生まれもって病弱であり、大地と二人きりで生活していくことがは困難であると判断されたため、現在も妹共々施設で集団生活を送っている。 大学へは特待生で進学し、生活費は自力で稼ぎながら施設の運営の手伝いも率先して行う優等生然とした青年だが、その裏には幼い頃自分たちを捨てて去っていった父親へのコンプレックスがあり、表には出さないが『他者から不要とされる』ことを極度に恐れている。 『長生きできない用】』 【養うべき病弱な家族】 実妹：青井 海莉（13）　 　今年中学生になった大地の妹、心臓を患っており、小学校生活の三分の一ほどを病院で過ごす。現在も身体に急な負荷が掛かったときなどに時折発作を起こすことがあるが、投薬治療で体調は比較的安定している。 そんな境遇ではあるものの、彼女の性格は天真爛漫そのもの。兄や施設の職員には素直甘えつつも、年少の児童達には良き姉であれかしと自らを律している。そして、これらは今際の際、母が遺した言葉を彼女が心から大切にしている証しである。 【行方不明の家族】 実父：東郷 浩治（43） 　大地にとって東郷は尊敬すべき人物である。 　今でも思い出すのは、優しく頭を撫でてくれた大きな掌だ。仕事で遅くなった時のくたびれたながら、初めての動物園が嬉しくてはしゃぐ大地に微笑みながら、幼い悪戯心で仕出かしたヤンチャに飽きれながら。その大きな掌はいつだって自分の頭を優しく包んでくれた。 　大地が将来コンピュータ関連の仕事につきたいと日々勉強に勤しんでいるのも、彼の影響が強いだろう。 　子供特有の、際限の無い知的好奇心にどこまでも真摯に向き合ってくれた父の顔はとても輝いて見えた 　 　両親なぜ離婚に至ったのか、大地は知らない。そんな素振りは、決して彼の前では見せてくれなかった。 　父親がなぜ母親を亡くした実の子供達を迎えに来てくれないのか、大地は知らない。あの日家を出て行って以来、連絡さえとっていない。 　 　大地にとって東郷は尊敬すべき人物である。だが同時に父を思い出すとき、仄暗い愛憎が確かにあった。 [父見た目] ・身長182cm ・うっすら白髪交じりの短髪。 ・眼鏡 ・細身で色白

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