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高2。オタクくん。運動神経は悪いわけじゃないけどあまり好きではない。 中3までサッカー部員だった。ポジションはセンターバック。最後の大会、あと一戦で都大会の出場となる大会で対戦相手の猛攻を防ぐことができず、2-1で敗退。その責任を部員や顧問らに全て押し付けられ、サッカーへの熱意が完全に喪失してしまい、代わりにサブカル方面にどハマりする。そんな中で、直向きに頑張る推しに出会う。 自分にはもうできなくなった、と諦めた何かを、直向きに実直に頑張る姿を見て推しとなった。ならば、自分にできるのはそれを遠くから応援すること。諦めたのだ。だったら推すことだけに専念しよう。 前を向きたい時、僕は推しのライブに行く 席替えで横になった女子に露骨に嫌そうな顔をされた時、(テストで赤点になった時、)推しのライブに行った 授業中に描いてた落書きを教員に晒された時、(戦う誰かを守る時)推しのライブに行った 体育のマラソンで最下位だった時、(誰かの日常を守る時)推しのライブに行った 帰宅したら妹に舌打ちされたので、(友達を、日常を、誰かの光を守る時)推しのライブに行った この先何度も挫けそうになるだろう。 だからこれからも、推しのライブに行く。

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