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幼い頃から情報番組の占いコーナーが大好きでよく見ていた。 両親に誕生日プレゼントとして星占いの本を貰ったことによりより一層占いにのめり込むことになる。 といっても占いで結果が当たるかは運次第だと思っていた。 だがある日、その考えは一変する。 いつも両親や友達のことを占って楽しんでいたが、祖父母の占いをした時、その結果があまりにも悲惨なものだった。 「大切な人を守って死ぬ」 このような不吉な結果を見たの初めてで、彼女は不安になりながらも所詮は占いだ、と深く考えずにいた。 けれど占いは的中する。 祖父母と近くのスーパーに買い物に出かけていた時のこと。 道路を歩いていたら一台の乗用車が彼女たちの元に突っ込んできたのだ。 とっさのことで身動きが取れない彼女の体に衝撃が走り意識を失った。 目を開けた時、真っ白い天井が見えた。 部屋の様子や薬の匂いから病院だということがわかる。 体のあちこちは痛むし、包帯が巻かれ身動きが取れない状態ではあるが生きていることに安堵した。 両親は彼女が目を覚ましたと聞きすぐに駆けつけ、無事を確かめるように抱き合い涙した。 暫くして落ち着いた頃、祖父母の安否を聞いた。 けれど両親も、医師たちもその表情を歪ませている。 父親は両手を強く握りしめ、苦しそうな表情で告げた。 「お前のおじいちゃんとおばあちゃんはな、助からなかったんだ。」 彼女は喉が焼き切れるほど泣き叫び続けた。 祖父母はただ事故に巻き込まれなくなったのではなく、彼女を守った結果亡くなったのだ。 あのまま死ぬのは自分だったのに、占いで知っていたはずなのに、 何も行動に移さず、見殺しにしてしまった。 占いとは、当たらないことも多いし、所詮１つの指針に過ぎないのかもしれない。 けれど、未来を救う１つの手がかりになればいいと思い、今日も迷える人々を占うのだ。 石工大工の家 ミランダ　執事　 不思議な館に閉じ込められる。 タロットカードが関わっている？

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