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ーライジにとってスピードが全てだった。 幼少期、目の前で崩れ落ちるジャンクに押しつぶされる家族を救えなかったライジ。 あと一歩早くあと一秒速く二人の元へたどり着けていたら…。 自身の足を呪い、その場にあったジャンクで自身の両脚は潰した。 しかしそんなライジを説教しその場で救い出してくれたのがフラッツ・ベイリンガーだった。 彼は様々な理由で両親のいない者たちを養っているのだという。 彼に拾われたときにはすでに先客がいた。 そいつはライジの潰れた足の代わりに誰よりも早く走れる足を与えてくれた。 もはや行き場のなかったライジにとってベイリンガーという新たな家は、徐々に彼にとって新たな家族となっていった。 しばらくはただ黙々と生きる気力もなく生活をしていたライジだが、切り詰められた生活の手助けをできないかと放浪していたある日偶然にも「違法宇宙艇レース」という存在をしる。 宇宙空間で行われるそのレースはアステロイドをくぐり抜けたり他のレーサーへの妨害など何でも有りの一切の命の保証もないレースだった。 しかしそこに魅力を感じたライジはフラッツの許可もなく無断で「ソレイユ」を使用し、レースに出場、その才能を開花させる。 他のレーサーへの妨害行為は一切せずただ実力で宇宙をかける稲妻の如く勝利をもぎ取ったのだ。 その後も生活の足しにと定期的に出場を繰り返していたが、賞金よりもライジを突き動かしたのはそこに自身があの日求めていたスピードが存在していたからだ。 ーライジにとってスピードが全てだった。 元々の名前は別にありフラッツ・ベイリンガーにも元の名前を捨てるなと言われたが、 今は昔どこかの惑星で使われていたという日本語を用いた雷刃という文字が気に入りその名をレーサー登録名「雷刃」とし、 少しでもあの日恩義を感じたフラッツの新たな家族として認められたい思いで雷刃(ライジ)・ベイリンガーと名乗っている。 ※職業技能はレーサーをベースに作成

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