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クトゥルフ PC作成ツール
王子涵(ワン=ズーハン)
ID:3364808
MD:03839ece2d569f39a9a4dcb5ca01130e
王子涵(ワン=ズーハン)
タグ:
狂気山脈-2020.9.8,9,12,13,19
アイル探索者
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生まれ・能力値
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20
21
その他増加分
一時的増減
現在値
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CON
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初期
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デア
幸運
知識
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SAN
現在SAN値
/
(不定領域:
)
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簡易表示
通常表示
技能
職業P
/
(うち追加分:
)
興味P
/
(うち追加分:
)
表示
初期値の技能を隠す
複数回成長モード
非表示
簡易表示
通常表示
<戦闘技能>
成長
戦闘技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
回避
キック
組み付き
こぶし(パンチ)
頭突き
投擲
マーシャルアーツ
拳銃
サブマシンガン
ショットガン
マシンガン
ライフル
非表示
簡易表示
通常表示
<探索技能>
成長
探索技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
応急手当
鍵開け
隠す
隠れる
聞き耳
忍び歩き
写真術
精神分析
追跡
登攀
図書館
目星
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通常表示
<行動技能>
成長
行動技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
運転(
)
機械修理
重機械操作
乗馬
水泳
製作(
)
操縦(
)
跳躍
電気修理
ナビゲート
変装
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通常表示
<交渉技能>
成長
交渉技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
言いくるめ
信用
説得
値切り
母国語(
)
非表示
簡易表示
通常表示
<知識技能>
成長
知識技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
医学
オカルト
化学
クトゥルフ神話
芸術(
)
経理
考古学
コンピューター
心理学
人類学
生物学
地質学
電子工学
天文学
博物学
物理学
法律
薬学
歴史
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戦闘・武器・防具
ダメージボーナス:
名前
成功率
ダメージ
射程
攻撃回数
装弾数
耐久力
その他
%
%
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通常表示
所持品・所持金
名称
単価
個
価格
効果・備考など
価格総計
現在の所持金:
、 預金・借金:
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パーソナルデータ
キャラクター名
タグ
職業
年齢
性別
身長
体重
出身
髪の色
瞳の色
肌の色
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その他メモ
狂気山脈 HO1B「下界に残した絆」 基本的に仏頂面の女性。愛想がなく、友人は少ないものの、親交の深い人物に言わせれば、人情に厚いという。 家系的に体が弱いものの、一族の中では強い方。代わりのように歳の離れた妹が病床から離れられずにいることを気に病んでおり、彼女に世界の美しい景色を見せるため、各地の山に登っては撮った写真を見せている。 フルネームで呼ばれることが多いが、ごく親しい者の中には子子(ズーズー)と呼ぶものもいるようだ。 妹は王雨桐(ワン=ユートン)。愛称は小雨(シャオユー)。 それは彼女が17のときだった。高校の修学旅行の一環で、小さな山に登ったのだ。 もちろん彼女は体調を万全に整えて挑んだ。とはいえ元から体が弱く、体力も普通の人よりよほど少ない。級友らの助けを得てなんとか頂上までたどり着いたものの、彼女は疲れ果てていた。頂上の景色を一瞥こそできたが、そこで視界が歪む。焦る友人たちの悲鳴、引率の教師を呼ぶ声、周りの知らない人の驚きの声。そのどれもがガラスを隔てたかのように、あっという間に小さくなっていく。 次に彼女が目を覚ましたとき、そこは麓の救護室であった。傍に座っていた級友は、彼女の意識が戻ったのを見ると、具合はどうかと尋ねてきた。問題ない、そう返すと、級友は安堵したように小さな吐息を漏らす。そして聞き取れぬほどの小さな声でぼそぼそ喋りながら何かを彼女に握らせて、自分はそそくさと部屋を出て行った。 それは見慣れぬインスタントのカメラであった。ずっと握りしめられていたのだろうか、じっとりと生温い。成り行きで同じ班になっただけの、数えるほどしか言葉を交わしたことのない級友が一体何を考えてそんなものを彼女に渡してきたのか、彼女には分からなかった。が、不思議と嫌な気持ちはしなかったので、間も無く部屋に入ってきた教師によって半ば強制的につかされた帰路の途中、リレーのバトンよろしくカメラを握りしめて離さなかったし、帰るとすぐに写真を現像した。 そこに写っていたのは、彼女と級友たちが山を登る姿、ではなかった。ただひたすら、景色の写真が連なっていた。山道の途中の小さな花、今にもせせらぎの聞こえてきそうな山間の澄んだ川、万緑の木々。そして、彼女が一瞥しかできなかった、頂上からの景色。 それはあまりにも美しかった。彼女が自分の目では満足には捉えられず、しかしそれでも確かに捉えた景色は、こんなにも美しかったのだ。小雨にも見せないと。今すぐ! いてもたってもいられなくなった彼女は、妹の部屋に飛び込んだ。妹は微睡んでいたようだったが、彼女が入ってきたのを見ると、少し驚いたそぶりを見せた。 「姐姐、どうしたの。いつもは静かに入ってくるのに。いいこと、あったの?」 「うん、あのね、小雨にこれを見せたくてね」 そう言いながら布団の上に写真を並べると、妹はその大きな瞳をきらきらと輝かせた。 「すごい、すごいね!きれいだね!姐姐が撮ったの?すごいね!こんな素敵なお写真見たら元気になれそう!」 興奮したのか上気した頬は桃色に染まり、期待と尊敬に満ちた瞳が彼女を捉える。 「……じゃあ、これからたくさん山に登って、いっぱい写真を撮ってくるね」 彼女の感情の機微に気づかぬ妹は、無邪気に喜んだ。その無邪気さは彼女の小さな嘘への罪悪感をより確かなものにしたし、妹のために山を登り、景色を写真に収めねばという責任感を駆り立てるに十分だった。 そしていつしかその思いは彼女の中で膨れ上がり、「世界一高い山からの景色を見せれば、妹は元気になる」という願掛けにも似た思い込みへと変性することになる。 故に、彼女が狂気山脈を目指すのはごく自然なことなのだ。そして、愛する妹のため、必ず生きて帰らねばならないのだ。 ***後日譚 あれから数日。山頂からの景色を妹に見せた。妹は目を見開き、その大きな瞳からぽろぽろと雨のしずくのような涙を流した。 「……すごいね。ありがとう、姐姐」 静かに呟く。帰宅した彼女を出迎え、無事を喜んで泣き、無茶したことに怒って泣き、そしてまた安堵に泣き、それから数日彼女から片時も離れなかった(正確には、彼女が妹から離れようとしようものなら、幼子のようにいやいやと泣き叫んだ)とは思えない静けさだった。 彼女は逡巡した。この静けさと穏やかな空気を壊したくなかった。しかし、その気持ちと同じくらい、妹に話したいことがあった。こぶしをきゅっと握る。 「小雨」 呼び掛ければ、妹はおもむろに顔を上げて、彼女の目を真っ直ぐに見てきた。睫毛は未だしっとりと濡れている。 「先に謝る。ごめんなさい、小雨。……私、小雨を元気にするためじゃなくて、自分のために、山に登りたい」 妹は一度瞬きをして、彼女の瞳の奥を見通すように見つめ続ける。彼女はいたたまれなくなって、息を止めたままついと目線を落としてしまった。しかし、予想に反して、彼女の耳に入ってきたのは、あまりにも優しい声音だった。 「やっと、言ってくれたね。姐姐、私、その言葉をずっと、ずうっと、待ってたんだよ」 恐る恐る顔をあげると、妹は慈しむような目でこちらを見つめていた。妹は言葉を続ける。 「あのね、姐姐。私の体が弱いのは、姐姐のせいじゃない。姐姐はそう思い込んでたみたいだけど、本当に違うんだよ。むしろ、姐姐がいてくれたおかげで、私、元気になったの。知ってた?私、なんと、姐姐が初めて写真を見せてくれた山に登ってきたんだよ」 妹は、驚きに目を瞬かせた彼女に、ちゃんと息してね、と笑いながら言う。そこで初めて彼女も呼吸を思い出して笑った。妹はそれを見て、また安心したように笑う。 「姐姐、あれ以来、山に登らなきゃって意気込んで、トレーニングにばっかり出掛けてたでしょ。その間にね、姐姐のお友達がお見舞いに来たんだよ……あの写真の『撮影者』さんが」 「……知ってたの、小雨。あれを撮ったのが私じゃないって」 彼女は再び息を呑んだ。 「うん。ごめんね、今まで隠してて。でも、その人も、きっと隠してたほうがいいんじゃないかって」 「どうして」 「だって、姐姐があんなに嬉しそうなの、初めて見たから。姐姐、本当は私のことがなくても山が好きなのに、それに気づいてなかったから。私がもし勘違いだった、って認めちゃったら、姐姐、山に登るの、やめてたでしょ」 「そんなことは」 ない、と言い切ろうとして、できなかった。確かにそうだ。『妹を喜ばせるため』という大義名分がなければ、山に登ろうとは考えなかっただろう。 『病弱で可哀想な妹』を犠牲にして健康を得た『恵まれた私』が、『私自身が好きなこと』を存分に楽しむのは、罪だ。しかし、好きなことを我慢するのはつらい。ならば、そもそも好きなことがなければいい——。そう無意識に考えた彼女は、自分の興味関心に蓋をしていた。そうすることで自分を傷付けまいと守っていた。自分すら今まで気づかなかったこの事実に、妹とかの級友は気づいていたのだ。 思わず顔を伏せる。恥ずかしかった。そして申し訳なかった。彼女は妹を大切にするつもりでいて、実のところ下に見ていたのだ。自分が優位に立って安心していたのだ。しかもそれをよりによって当の妹に見透かされていたとは。今すぐこの場から逃げ出して、どこか遠くに消えてしまいたいような衝動に駆られる。いっそ本当に、 「姐姐」 冷や汗でじっとり濡れた彼女の手に妹の手が触れる。 「いいの。姐姐は悪くないんだよ。最初は"そう"でも、今はもう違うでしょ」 妹はそのまま彼女の手を包み込むように握った。 「それにね、姐姐はいつも一番に私に写真を見せてくれるでしょ。だからね、姐姐が外で褒められた時、いっつも自慢しちゃうの。『そうなんです!姐姐はすごいんです!しかもいつも私に一番に写真を見せてくれるんです!いいでしょ!』って」 あまりに嬉しげな声につられて妹の顔を見れば、これでもかというくらいの笑顔を浮かべている。 「えへへ、やっとこっち見てくれたね?あのね、そのままにしててね。私もね、姐姐にちゃんと言いたいことがあったんだ」 不安そうに唇を噛みながら頷く彼女に、妹は高らかに宣言した。 「私、姐姐に愛されてて、本当に幸せだし、私も姐姐が大好き!だから、姐姐にはもっと自分を大事にして欲しい!姐姐がしたいこと、たくさん楽しんで欲しい!」 どうだ!と言わんばかりの満面の笑みに、彼女もつられて笑ってしまう。 「うん、分かった、分かったよ、小雨。そうする、そうするから」 「絶対ね!約束ね!」 妹がこんなにはしゃぐところを見るのはずいぶん久しぶりな気さえする。 当分はこの笑顔を近くで見守っていよう。そして、そのうち彼らにも会いに行こう。私が向こうに行ってもいいし、彼らをこの国に招待してもいい。そのときは妹も紹介して、口下手な私では語りきれないような積もる話をするのもいい。癖の強い人もいるが、悪い人たちじゃない。きっと妹ならすぐに打ち解けるだろう。ああ、でもその前に、彼の動画も見ないといけないし、彼が本当に自伝を書けるのかも気になるし、彼の心の傷や彼の体の具合も、きっと大丈夫だろうと分かってはいても心配だ。いや、もはや心配じゃないのは彼女くらいだろうか。そんなことを考えていると、また自然に顔がほころんだ。
※
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