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《概要》 常にやる気が感じられず気だるそうにしている社会科教師。基本的にローテンション。表情の変化は希薄で感情の起伏も乏しく、どこか達観とした雰囲気を感じさせる。仏頂面で淡々と授業を進める上に目つきが悪く、生徒からは不気味がられている。基本的に他人にはあまり興味がなく干渉しない性格で、良く言えば生徒の自主性を重んじている。悪く言えば放任主義であまり生徒達と向き合わない。怒ると怖いらしいが怒っているところを誰一人として見た事がない。 《秘匿を含むバックストーリー》 彼は至って普通の家庭に生まれ、しっかりと両親から愛情を受けて育てられた。その甲斐あってか周りよりひとまわり大きな体躯になっていく。しかし、彼の生まれた地域はかなり治安が悪く不良が蔓延っていた。その悪影響を受けた子供が小学生でありながら喧嘩に明け暮れていたのだった。それは彼も例外ではなく、成長するにつれ日々喧嘩をするようになっていく。彼はその恵まれた体に相まって運動神経が人並み以上にあったため喧嘩には強く、不良が牛耳っていた学校においてそのトップとして幅を利かせていた。 そうして小学校ではやりたい放題だった彼だったのだが、中学校に進学してからは一変する。進学して最初のうちは相も変わらず喧嘩に明け暮れており、連戦連勝を重ねていた。しかし不良の間での喧嘩で勝った負けたの話は回るのが早く、彼はその中学校のトップとして君臨していた学生から目をつけられることになる。ある日、彼の取り巻きが半殺しにされるという事件が起き、その犯人はこの学校のトップだということが分かった。その人物に勝てば手っ取り早くこの学校でもトップに立てると思った彼は、その人物にタイマンを申し込む。 決闘が始まった当初は彼が優勢だった。その拳は当時地域で1番とうたわれた人物に通用したのだ。しかし唐突に後頭部に激痛が走る。相手の仲間がタイマンのルールを破り、彼の頭に金属バットを叩きつけてきたのだ。脳震盪を起こした彼はその場に倒れ伏す。揺れる視界の中微かに見えたのは下衆のような笑いを浮かべた相手の表情だった。 それから彼の学生生活は転落の一途を辿ることとなる。脳震盪の後遺症で上手く体が動かせなくなった。勿論喧嘩など出来る状態ではなく、普通の学校生活を余儀なくされる。しかし、そこから普通に生活できる程いい環境ではなかった。相手のルール違反が無ければ勝っていたとはいえここはその相手の牛耳る学校、ただ『トップに喧嘩を吹っ掛け負けたダサい人間』というレッテルを貼られただけであった。一度トップに刃向かった人間はこの学校にいる限り奴隷となる。毎日のように嫌がらせやリンチを受け、タバコの火を押し当てられる根性焼きは日常茶飯事だった。虫を食べることを強制された時もあった。身体はアザだらけで顔は膨れ上がり、そのさまを揶揄し誰かが病原菌とあだ名した。このままだと死ぬと潜在的に意識していたものの、どうすればいいか分からなくなっていた。日々の暴力は彼から思考力を奪っていった。 彼は心配をかけまいと大丈夫だと言っていたのだが、明らかに異常に膨れ上がった顔を見た両親は一旦入院させ、更に転校させることを決意した。こうして彼の地獄のような日々は終わりを告げた。しかし代償は大きく、運動機能は落ち、集中力も散漫するようになった。また、病原菌という単語を聞くと目眩や動悸を起こすようになってしまった。 その後は漠然と日々を過ごすようになっていく。あいにく地頭は良かったため勉学で困ることはなかった。県内有数の進学校に進学した後は、特に教師をめざしていた訳でもなかったが、安定した公務員を志望したため有名大の教育学部へと進学した。そのまま卒業後は教員試験を合格し、社会科の教員として小学校や中学校に配属されることとなる。決して子供が好きというわけでも、大した志がある訳でもないのにこの学校という場所に居続けるのはあの日失った何かを取り戻したい気持ちがあるのかもしれない。 《技能の取得理由》 ・回避,キック,こぶし：昔喧嘩に明け暮れていた頃の名残 ・聞き耳,目星：教師として生徒を受け持つ以上研ぎ澄まされたもの ・図書館：教師になる過程や教師になって身についたもの ・言いくるめ：教師たるもの生徒に対して言いくるめられる程の話術はなければならない ・人類学,歴史,法律：社会科教師としての知識 ・心理学：いじめの影響か人間の行動心理を読むようになった

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