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15年前に発生した「名古屋地下鉄爆破事件」で妹を亡くしている。妹の名前は千尊(ちたか)。 事件後、精神を病んだ両親は離婚し、幼くして孤児院に入った。 家族を失ってから、上手く泣けない。涙を流せない。 中学に上がるまでは真顔、無口だった。ある程度成長してから、笑っていれば自分のことを守れると気がついた。 笑顔を絶やさないようにして過ごしている。貼り付けた笑顔の仮面は、鏡真を守る鎧。 失うことが怖いから、手元に何も残したくない。 冷蔵庫は空っぽだし、家具もほとんどない。家は寝に帰るだけの場所。 来る者拒まず去るもの追わず。 名簿で千尊の名前に空目して、榊千尋を知った。 変なやつで1人だったから、思わず声をかけた。 手元に置いてしまったことを少しだけ後悔している。 オーバードーズに関しては個人の自由なので何も言わない。でも30歳で死ぬのは許してないしその話題されるのは嫌い。未来があると分かっているのに自分で死のうとするなんて許さない。生きろ。 以下HO通り 事件の真相解明のためこの職業を志し、現在でも仕事のかたわら独自に調査を行っており、愛知県警に務める阿部という刑事にコネがある。 また貴方には孤児院で出会った水野織子という旧い友人がいる。 彼女も同じ事件で家族を亡くしており、貴方にとって孤独を支え合った大切な友人である。 さっぱりとしたクールな女性で、大学では工学部に所属し現在は技術者として働いている。ギャンブルが好きな一面もあり、パチンコから競馬まで色んな所で遊んでいるようだ。 ただ、この数ヶ月は多忙のようで連絡が取れていない。

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