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海も枯れるまでHO1 昔は人に好かれるのが大好きだった。私と会うと大人も子供も皆が笑顔になってくれた。アイドルになってたくさんの人に笑顔を与えるのが夢だった。 小学生の時に両親が死んだ。事故死だった。 親戚の人達は私を見ても笑わなくなった。私を見て浮かべるのは全部が全部愛想笑い。同情してくれているのだろうか。 それでも学校には友達がたくさんいた！私が笑うと皆が笑ってくれた。 中学に上がってから机に色々らくがきされるようになった。死ねだの、調子に乗るなだの。この見た目のせいで私は虐められた。だけど一人だけ私と一緒に笑ってくれる人がいた。その友達さえいれば学校のイジメなんてどうでもよかった。 友達が死んだ。階段から落ちたそうだ。イジメの主犯格と口論になって、取っ組み合いになり、そのまま......。学校中、皆が私を怖がった。元を辿れば私が原因だと皆が決めつけたから。死神だ、疫病神だ。近づいたら死ぬぞ。そういう声ばかり聞こえた。もしかしたら本当に、そうかもしれない。 高校に入った。私を見る他人の目は変わらなかった。私を預かってくれた親戚の家が放火にあった。幸い怪我人はいなかったが、悪戯で私にちょっかいをかけようと火をつけたのが原因らしい。親戚の人の私を見る目が変わった。私はやっぱり、疫病神なんだ。 高校を中退して寮のある会社で仕事を始めた。 とんでもないブラックだった。上司からはセクハラされ人と馴染めなかった私は同僚から根も葉もない噂を流された。全てを諦めて何も考えずに数年やり過ごした。上司から強姦された。助けを呼ぶ人もいない。何もかもが私の敵で全てが吹っ切れた瞬間だった。仕事に行く時間に足が動かなかった。吐き気がした。もう無理だと、頭では考えていなくても身体が訴えていた。 私はカッターナイフを手に取って、自分の下腹部に突き刺した。意識が飛びそうな痛みで嗚咽を漏らしながら、受精した子宮を無理やり引っ張りだした。 病室で目が覚めた。死ねなかったらしい。 貧血のせいで力は衰え、子宮はズタズタでもう機能しなくなったから摘出したと言われた。そんなのどうでもいい。新しい命とかそんなのより、こんな汚い世界から一刻も早く消え去りたい。人が嫌いだ。幸せそうな生き物が嫌いだ。私を見ない全てが嫌いだ。 この世界に 私は生まれるべきではなかったんだ。 虐められていた時によく外見を傷つけられた 応急手当55 高校にあがってからは人と接するのが嫌になって極力避けるようになった。 隠れる65 嫌な言葉、他人の言葉が耳に入ってきてしまう。 聞き耳75 持ち前のAPPの高さとアイドルになりたかった時に学んだ相手への思いやりの賜物。今はもう必要無い 精神分析71 勉強は苦手だったが本を読んでいたら少しだけ気が紛れた。その世界に没頭できるから 図書館65 アイドルになりたかった。昔の話だ。 芸術アイドル10 相手の顔色を見て自分がどう思われてるか大体察することができる。 心理学60

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