タグ： 日日是クトゥルフ(秘匿) デウス・エクス・マキナは死んだHOカミ 日日是ロスト

歳は10代やそこらに見える。長い髪を衣服のように体に巻きつけている。明るく少女のような喋り方をするが性別はどっちともつかないように見える。 白い髪、浅黒い肌、金色の目、どの人種とも判別のつかない容姿をしている。 以下、秘匿バレ 明確な名前は無い。名前は誰かに与えられるものだと思っている。「わたしはなんと呼ばれるのかしら？楽しみだわ！」 今は自分を「(me)わたし」と呼ぶ。 「――「わたし」は⼈間だ。けれど、そうだと証明するものは何もない。 わたしはただ、この⽩い部屋で映像を⾒続けている。 それは「だれか」の⼈⽣。 部屋中に浮かぶモニターのようなものに映るさまざまな⼈間の⽣まれてから死ぬまで の時を永遠と⾒続けていたわたしは、 その中で幾度となく知識や感情を⼿に⼊れてきた。 まるで⼈類の⾏く末を⾒守る神様のように。 「わたし」もこの⼈⽣を送っている者たちと同じ姿をしている。 だからわたしも⼈間だわ。そうでしょう？ けれど、いつか「だれか」と話してみたい。たくさん話をして、 そして「わたし」が⼈間であると、証明してほしい。 ここから出る⽅法は、この部屋の奥にある「⾨」を通る事。わたしが最初に此処 で⽬を覚ました時に、「神が死ぬまでここから出てはいけない」と⾔われているから出た事がないの。「神」を殺せば、ここから出られるらしいわ。 ……何の「神」かは、明⽩にはわからないわ。「わたし」 の⽬的は、「⾃分が本当に⼈間であるか証明してもらうこと」 2020.9『デウス・エクス・マキナは死んだ』ロスト。 お化粧をしてもらいたかった。それだけが心残りだわ。 いいえ。それだけと言ったのは強がりだわ。もっと一緒にいたかった。色んな話を聞いていたかった。名前を呼ばれて嬉しかったの。もっと呼ばれたかった。隣を歩いていたかった。 画面越しにいくつもの人生を見てきたから、自分で何かを決定するのははじめてだったわ。他に道はなかったのか、どうしてこうなってしまったのか。もっと本当の人間みたいに出会いたかった。

※歌詞を引用、及び記載することは禁止となりました(Youtubeや歌詞サイトのURLだけ書くことをお勧めします)。
↑ページ上部へ