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■特徴表 ・1d6>3,1d10>7 3-7：峠で差をつけろ 路面状態が最悪な道路でも、探索者は意のままに運転が出来る。INT*2の値を任意の運転技能の初期値にプラスして設定する。 ・1d6>5,1d10>10 5-10：記録者 日々荒廃していく世界を記録していき、後世に残していこうと考えている。写真術+30％ ■2010　放浪者参照 「昔祖母が死ぬ前に言っていたの。『辿ってきた運命は脆い。強い運命を結ぶには根こそぎ奪う気でいないとだめなのよ』って。 　…あ、うちの祖母？長野県で定年退職した祖父と隠居生活してるけど、元気にご存命だね！わは！」 「大丈夫よ、私がお姉ちゃんに世界を持ってきてあげるからね。」 住所不定無職の自由人。 逮捕されたら非常に肩書きが悪くて、100%親族をはじめとする関係者各位に迷惑をかけるような、住所不定、無職の、女………。(終わりだよ) 適当なことしか言わないため、なかなか信頼はされないタイプ。 毎日自分にとって面白おかしくあれば問題なし！結果良ければ全てよしってね！ガハハ！ 唯一信用できることといったら嘘は言わないこと。嘘はよくない。 大学は一応写真学科に進学したが、正直机の上でノート広げてるだけじゃ撮りたいものは撮れるようにならないと悟り、中退している。 両親はせっかく進学したのに！と頭を抱えたが、強く引き止めることはしなかった。 「まぁ、希咲ならいいよ」 「どうせ言うこと聞く気なんてないんでしょう？」 そう言って半ば諦めムードで了承した。 もちろん反対されても押し切るつもり満々だったが、こうも張り合いのない両親の相手はあまり好きではなかった。 とはいえ、両親には姉・結女のことがあるので無理はないとも理解はしている。 姉・結女は現在精神疾患を抱えて長期入院中だ。 原因は「周囲からの期待と自己評価のギャップ」だった。 姉とは8つの歳の差があり、物心がついたときに一緒に遊んだ記憶は少ない。 それも両親が長女である姉に「ちゃんと勉強して賢く可愛い女の子になりなさい」「はじめての子だからしっかり教育をしなくちゃ」「みんなに愛される優しい子になりなさい」とあれもこれもそれも、と期待を寄せた。 また、姉はその期待に応えるべく努力をするような所謂「いい子」だった。 そんな姉の後ろ姿に幼いながら憧れた。私も大きくなったらお姉ちゃんみたいな優しい人になるんだ！そのために姉の一挙一動を真似した。 そんな姉は自己評価の低い人だった。同時に他人の評価に敏感だった。第三者からの声も、視線も、指先も、どんなふうに自分に向けられてるのかとても気にする人だった。 そして両親の期待が、クラスメイトからの信頼が、そして妹からの羨望が、自分の自己評価と結びつかない。 いつからか「私なんて」が口癖になっていた。結果、病んだ。 それは希咲が来年からお下がりの制服を着ると決まった頃だった。 姉の暗い顔や癇癪を起こす様子を見て思ったことは、自分は適当に生きて姉に「この子よりマシだ」と思わせてやろうとした。 だから翌年の入学式の日、学校に行かなかった。 学校に行くふりをして近くの公園で暇を潰してみた。神経の図太さからなーんだ、案外なんてことないじゃん、と思った。なんならその時公園をぐるりと回った時に綺麗な花が咲いていて、それを持って家に帰ろうとしたが、池に浮かぶその花を取ることは難しかった。 代わりにスマホで写真を撮った。実物より綺麗ではないけれど、まぁいいだろう。ついでに他にも撮るものはあるだろうか、と公園を回って写真を撮った。 その写真を姉に見せると「きさの世界はキラキラしてていいね」「楽しそう、いいな」と笑ってくれた。 姉のことが大好きだから、姉の笑顔が見たくて写真を撮り続けた。 左手首の切り傷が少しでも減るようにと祈りながら撮った。たまに冗談も言ってみた。姉は笑ってくれた。きっと前みたいに戻れる。 そう思っていたが、現実は甘くなかった。 クラスメイトが志望校に志願書を提出する頃、姉の入院が決まった。 病気は全然良くなんかなってなかった。前のように戻れる兆しなんてどこにもなかった。

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