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夜舞 餝(やまい-かざり) 好きです、◯◯さん　KPC 　絵描き。多少なりファンがつくくらいの知名度はあるが、最近外に絵を出し始めたばかりの駆け出しのせいか、そこまで有名ではない。画廊にちょこちょこ作品が出ているくらい。 　だがその画力は本物である。細部まで緻密に描きこまれたその絵は、見る人が見れば相当な学と経験を積んでいるものとわかるだろう。それを描いた人間がまだまだ青い18歳だなんて思いもしないほどに。（年齢に対してEDUが高いのは、このEDUを「絵画を描くことに対する知識・経験」と定義づけたためである。） 　だが、さらに目の肥えた批評家ならこう付け足すだろう。「それだけだ」と。何よりも本人があまり有名になることに対して興味がなさそうで、絵が描けるから描く、くらいにしか思っていない。 ＊以下シナリオバレあり 　餝には絵描きとして確かな腕があるが、それはすべて菖蒲さんを最高に美しく、実写通りに描くために培ったものである。そのためだけに地道な努力も高い画材も膨大な時間も全部使った。出会えるかもわからない彼のその姿を、いつか出会えた時に最高の状態で描くためだけに。 　仕事に関しては、この才でお金が入るなら、まあ適当に絵を描いて売るか、くらいにしか思っていない。 　菖蒲さんに声をかけてもらえたあの日からずっっっと菖蒲さんに対して夢を見ており、年月にして10年間ほどずっと幻想を抱き続けているヤバい男である。餝から見た菖蒲さんの周りには常にキラキラエフェクトがついてるし背景には薔薇を背負っている。フィルターなしに彼を見ることができない。 　念願かなって彼に会えたというのに未だに筆をとっていないのはそのためである。まず落ち着かねば。そうだ、最期に彼を間近で見て彼の肖像画を描けたら、もうこの世に思い残すことはない。かくなる上は誘拐・軟禁・洗脳、そしてアプローチ。……上手くいかなかったら悪いことになっちゃうけど、それでも三日間で解放するから。 　性格としては、「俺の◯◯さんがそんなこと言うわけないじゃないですかあ」のタイプ。 　根本で人の話を聞いていない。が、根本は良い子なのでちゃんと返事をする。聞いてるっぽく見える。厄介。 「俺の菖蒲さんがそんな酷いこと言うわけないじゃないですか。だって、菖蒲さんだけだったんですよ、あの時俺に優しくしてくれたの。菖蒲さんが、そんなこと、言うわけ……ねえ？」 小ネタ:趣味は家事全般。作業は遅いが、裁縫も編み物もできる。

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