タグ： 神風邸 秘匿HO

ヴェレ・エッカート 穏やかでおっとりした性格の保健室の先生。 医大を卒業して医師免許もあるれっきとした医者志望だった。 しかし人の死に触れることが出来ず、医者にはならず養護教諭に。 少々臆病で、ネガティブな内面がある。 画伯であり、非常に微妙な絵を描くことで有名。 時々生徒が「生徒手帳に描いて！」と言ってくるらしい。 本人は絵が下手な自覚が全くない。かわいいだろう？とドヤ顔をしてくる。 サボリも容認してくれたり、相談に乗ってくれたり、眠れないときには子守歌を歌ってくれたり。 とても人に甘い。ぽやん。 ■特記 医者：信用に＋10%のボーナス。 ■特徴表 2-5　鋭い洞察力 2-8　芸術的才能 ■基本志向 86：金銭無頓着 95：家庭的 ■追加志向 25：閉所恐怖症 54：絵が下手 ■花ダイス （表） 78　紅葉葵（もみじあおい） 「温和」 やわらかな微笑み。それだけで皆が癒される。 言う時は言う、しっかり者。だけどつかみ所のない。 いや、本当に裏表がないのかもしれない……。 （裏） 65　ラベンダー 「期待」「疑い」「不信」 貴方は嫉妬深い。なんでも疑ってしまう。 そんな自分を理解しつつも止められない。 醜い自分に嫌悪する。それでも相手と繋がりたいと強く思う。 成長できないのが貴方。そしてまた疑う日々が始まる。 1.ソープスクール（6卓健忘症→大切な人のことを忘れてしまう） ●以下ソープスクールHO3バレ----------------------------- 幼いながらに何があったのかは理解が出来た。 エッカート一族は医者である。 家族より患者を優先し、名声を上げ、人を救うことに酔っている。 母が父に愛想をつかして出て行くのは当然なほどだった。 幼い俺を残し、母は家を出ていく。最後に見たのは泣き顔だった。 だから、俺は引き留めることはしなかったのだ。 残されたのは、元はイギリス人だった母のテディベアひとつと、子供に無関心の父。 父は余計に仕事に没頭した。名医なだけあり、数々の難病を治したらしい。 そして、バカなことに病気になった親族のドナーになる手術の際、部下のミスで命を落とした。 最後に父親から聞いた言葉は「ドナーにするにはまだ幼いな」だった。 そうして、まだ未成年の俺は親戚に引き取られることとなる。 最初に引き取られたのは、『ドナー手術に失敗したことにより命を落とした家族を持つ家』。 体のいいはけ口だ。 「お前の父の教育が、才能がないのが、全て悪い。そのせいで死んだ。」 全部受け止めた。 「お前がもっと体が大きければ、年齢が足りていれば」 もっともだと思った。俺がドナーになれば父が手術できたわけだし。 そう思うことがおかしいことも理解していた。 1年もしないうちに次の家へ。 次は『才能のない負け組の家』だった。 わかりやすい嫉妬、父が死んだことへの賛辞、祝福。 いっそ清々しいほどに隠す気もないソレに何も感じない。 その次はやけに好意的だった。ここなら落ち着けるだろうか。 そう思ったのは間違いだった、ここの『母』は父が好きだったらしい。 『母』と『姉』が中学生を弄ぶのはいかがなものか。 それでも他の家よりはましか、と思いはしたものの、それは心底気持ちの悪いもので。 その家の『父』にバレ、俺は追い出されることとなる。 次はどうなるだろう、どこにいくのだろう。 その手を引いたのは少しだけ年上の従姉。 「日本に行くわよ」という彼女と共に、俺たちはドイツを出ることとなる。 それからはなりふり構わず勉強だけに没頭する。 ジルケは俺を手足にしたかったようだが、「殺せない医者なんて必要ないわ」と冷たい目で言う。 彼女の目は最初から変わってはいない。 彼女にとっても俺は『道具』で、その目は父を思いださせた。 そうして、養護教諭になった俺はやさしくて穏やかで、少し抜けている『愛される』先生を演じる。 年若い彼女たちの、彼らの人生は幸福や少しの不幸で出来ている。蜂蜜のように甘ったるい。 その言葉をうらやんで、それでも微笑みながら話を聞いて。 そうして彼女と出会った。 彼女は俺と同じ不幸で出来ていた。 酷く惹かれて、きっと彼女もそうだったのだろう、と思っている。 秘密の関係は誰にもバレてはいないだろう。 可愛い恋人、愛してくれる、愛してる。 傷の舐め合いはいけない？だって誰も理解してくれないでしょう？ のめりこむ、堕ちていく。可愛い可愛い俺のお姫様。 とろとろに甘やかしてあげる、だから俺だけで充分でしょう？ なのに、彼女が自殺したと聞いて、目の前が暗くなる。 あぁ、やっと、手に入れられると思ったのに。 俺の何がいけなかったんだろう。 これから、どうしようか。 絶望のまま、日常は過ぎていく。

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