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水晶の剣 1回使用　攻撃力15 水晶の剣　攻撃力15 夢が島から脱走後、記憶を失い放浪していたところをＭ市支部長の伊達に保護される。 空っぽの器は、オーヴァードとしての戦いや日常の素振りを砂のように吸収していった。 余計なものも多分に含めて。 人類を守るためにオーヴァードの力を振るうごとに、着実に近づくジャーム化の未来に怯えている。 平素の粗暴な振る舞いは怯懦を隠すハリボテのようなものである。 電磁抜拳 あの日、"あの島"にて開眼した『電磁抜刀』――手にした銘刀の"箔"と、幼稚な着想からデタラメに放った即興技であったが、その実、燐は確かな手ごたえを感じていた。 静止しながらにして電速を完成させる『抜刀術』――あれこそが、自分が目指す奥義だと。 刀の術理は身に余る。抜き打つのは拳足で足りるだろう。 そして、速度を生むのは、己が肉体ではなく――力（雷）そのもの。 ”雷光に四肢を乗せる”不合理な技術の錬磨を経て――ついに開眼した『電磁抜拳』。 構え、右足に稲妻が集う。足裏に生じる磁気力が大地を震わせる。 「磁力形象（エンチャント）……大蛇（オロチ）！」 限界まで高めた時期反発が、毒島燐の刃脚（アームブレード）を雷鳴の如き速度で『射出』する。 そして、目視すら能わぬ斬撃は――『敵の目の前で引き戻される』。 その瞬間――『空間が爆ぜた』。 「驚いたぜ…ブチ当てることだけを考えてきたのに……まさか閃いたのが――当てない斬撃なんてな！」 敵へと抜き放った一撃を、正逆の電磁力によって強制的に引き戻す。 その瞬間、燐のつま先は音速を超え――発生する衝撃波（ソニックブーム）が、拳足以上の威力で敵の五体を打ち据える！ ――残響する、巨竜の咆哮にも似た爆発音が、その技の威力を物語っていた。 「電磁抜拳(レールガン)――震（サケビ）！」 / 燐がとった構えは、殊更に奇妙だった。 深く、深く腰を落とし、前脛が地面とほぼ平行になるほどに膝を沈める。 およそ体術に似つかわしくない、不条理な体制。 だが――こと電磁抜拳においては、『理』に適った姿勢である。 電磁抜拳の威力は、『磁気反発が生じる面積』に比例する。 『この技』が纏う磁気力は――『震』の2倍である。 「磁力形象（エンチャント）……円月輪（チャクラム）ッ！」 回し蹴りの勢いが、磁気反発のベクトルを操作。旋回運動を生み、毒島燐の身体が高速回転する。 フィギュアスケートのスピンにも似た体制を取り、毒島燐の脚は無限に敵を蹴り砕き続ける。 輪る、輪る、輪る――。破壊の旋風が吹き荒び、一人の戦鬼が竜巻へと変貌した。 「電磁抜拳(レールガン)――輪（アラシ）！」 （超スゴイ竜巻旋風脚） ：クランブルデイズ　PC2 ：

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