タグ： アルペン PSI ロシア支部

特徴：以前の経験。 ロシア支部 3C+ 偽善（２）：誰かを助けるために同じ道に踏み入れることを、あなたは――「正しいと信じた」、「間違っていると理解していた」 →正しいと信じた。 PSIプリエールLV2 「助けたいという願いは歪んだ形で実を結ぶ」 　この能力は戦闘開始時、ラウンド頭に発動できる。発動時、あなたと敵１名の瞳が発光する。これは１ｄ８ラウンド継続する。 　あなたは全ての敵対対象から致命的な憎悪を受ける。対象はあなたの友好キャラクターから致命的な憎悪を受ける。あなたと対象１名を標的とした攻撃命中に全てのキャラクターは１８の補正を得る。白兵ダメージｄｂに＋１ｄ８＋２． 　あなたが対象に行う攻撃命中にさらに＋６．白兵ダメージ。PSI能力ダメージのｄｂにさらに＋１ｄ６．対象１名があなたに対して行う攻撃に同じ補正を与える。 　彼女に親は居なかったが、親代わりの人達がいた。彼らは人に危害を及ぼす異形を狩る怪物殺しで、彼女はいつも傷付いて帰ってくる彼らのために医学を学んだ。武術を学んで、銃の扱いも学んで、けれどどれだけ言っても彼らが戦いに連れていってくれることはなかった。怪物と戦う辛さは彼らがよく分かっているから、そんな想いを彼女にさせたくなかった。待っていてほしいと宥められては、不満を感じはしてもその心配をはね除けることはできなかった。彼らの優しさが心に染みたから。 　ある日彼らの元に一件の依頼が舞い込んだ。内容はいつもと変わらないが異様に多い報酬に首を傾げながらも、困っている人がいるならばと彼らは赴いた。彼女はいつものように。傷付いて帰ってくる彼らのために医療器具を用意して待った。どれだけ待っても、彼らが帰ってくることはなかった。彼女の心が死にかけていた頃に、その依頼で彼らに助けられたと言う男がやって来た。曰く、彼らは怪物ではなく人に殺されたと。その依頼を出した者に嵌められたのだと。 　それを聞いた時、彼女の中で激しい怒りが爆発した。人間への深い失望が生まれた。衝動のままに銃を摂って、あの依頼人に繋がる人物を徹底的につけ狙った。皮肉なことに、彼女がいつか怪物からみんなを守るために得た技術は、人を殺すのに大いに役に立っていた。 　業を重ね過ぎた人間は、怪物と何が違うのだろうか。復讐相手の脳天に散弾を叩き込みながら、彼女はそう思った。 　復讐が終わった後は実に空虚だった。今まで煮え滾っていた激情は嘘のように消え、身を押し潰すかのような重圧は無くなっていた。憎しみを燃やして、まっすぐに仇を追っていた頃の方が充実していたと思えるほどに。いっそこのまま死んでしまおうかと考えていた頃に、あまりの暴れようにある組織の人間が接触してきた。彼の話には何の興味も抱けなかったが、怪物という単語を耳にして、ふと復讐に燃えていた理由を思い出した。 　そうだ。私は怪物を殺さなけばならない。戦わなけらればならない。今さら生きる気力も怒りも憎悪もないが。彼らの仲間として。チーム最後の怪物殺しとして。 　

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