タグ： しろ卓子

7/28うまれ　イメージCV： 男子バレー部所属の高校三年生。ポジションはWS。「たのしい」から「勝つ」。心から楽しめないものなんて、勝つこともできるはずがない。そんなふうに思いながら、自分なりのスポーツマンシップに則って、日々ボールが落ちぬようどこまでも飛んでゆく翼の在るひと。心から楽しいとおもえる「その瞬間」をいつまでも貪欲に追いかけて諦めることを知らない。 「楽しむ」ことに、魔法みたいなその魅力に必死で魅了されていて。だからこそ周りが見えなくなる時もあれば「それ」に上手く応えられず気を落とすこともある。そんな彼の忙しない情緒を支えているのは、誰でもないチームメイトたちだった。 9歳ほど年の離れた父方の従兄弟・青羽翡翠くん(よその子)がいる。 バレーボールの道を志したきっかけは、在りし日の家の庭で、自主練していた彼がたまたま幼い自分にトスを上げてくれたことから。心から「楽しい」と思えることが身近にあることに、自分の道が拓けたような感覚がしたらしい。……それがいわゆる「その瞬間」の存在を発見した瞬間だった。 そんな兄のような従兄弟の影響があってか、彼がスポーツから離れて編集者に──本の世界に入ったことで自分もすこしだけ本を読んでみるなどしたのだけれど、活字で(案の定)眠くなった。というか普通に漢字が苦手。…………絵本なら、あるいは、なんて。 バレーボーラーとしてのプレイスタイルはほぼ上述の通り。「楽しむことができなければ勝つこともできるはずがない」という信条をのせて放つスパイクはただただ真っ直ぐ、力強く、純粋なものである。だからこそ当たるときは当たり、外れるときは外れる。メリハリがハッキリしている、といえば聞こえはいいが、悪く言えば自分個人だけでは安定感が今ひとつ足りず、本人もそれを気にしているようす。メチャクチャ凹む。 …………そんな自分の足りない部分を補ってくれる存在、いつかの兄のような魔法みたいなトスを上げてくる、「楽しい」への魅了すら上回るほどのセッターである福守奏汰くん(よその子)と出会ったことで、いつか見つけた「その瞬間」を今度は自分たちで成し遂げようと、密かに夢を抱くようになった。 モチーフはアオバズク。誕生日の由来は 7月……およそ中旬～8月中旬頃が巣立ち時期だといわれていることから 28日……巣立ちまでの日数とされていることから。 ──「一人でも進める」「だれかと一緒に進んでゆける」そんな"強い"子に育つように。

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