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「ああ、嘆かわしい。わが祖国を救いたいがために行ってきたことがこんな結末になろうとは…ふふ、冗談ですとも。」 ⚔HO1：A国の政治的指導者⚔ 貴方が民衆を扇動しなければ、世界大戦は起こらなかった_____貴方は生まれながらの政治家であり、思想家であり、演説家だ。 B国と手を組み、共に大戦の主要国家として立ち回っていたが、周辺諸国を蹴散らした後にB国を排除しようとしていたのは誰の目から見ても明らかだっただろう。 彼はもともとはただの平民だったのだ。これがああであれば、こうであれば今の国はきっとよくなるだろうと考えるなんの変哲のない数いるうちの一人にすぎなかった。自国は荒れていて、内側で燃え続ける戦火は収まることのない、いわば内紛はどこまでも続く。 だが彼の世界には何の関係もないことだった。ある日、両親がその内紛で自分をかばって命を落とすようなことがなければ。 彼は絶望した。人の醜悪さに、己の非力さに。その次に憎しみを抱いた。 彼がまず最初に行ったのは、「学習」だった。 覚え、学び、習う。自分にできる範囲での学びはすべて行って覚えた。 その次に彼が行ったのは、父や母の敵討ち。警察を言葉巧みに操り、罪をでっちあげて念願の仇を撃ち殺すことに成功した。 やっと悲願が報われた、彼が喜んだその瞬間に内紛で己が住んでいた地域が灰になったといううわさを聞いた。 彼は確信してしまった。醜悪なのは、最も憎むべくなのは国自身なのだと。 　　　こうして彼は国の上で惰眠をむさぼる無能な役人たちを地へと叩き落し、A国を掌握し、大統領を操る右腕として国を手にした男になったのだ。 そして彼はまだおわらない。 B国と手を組んで邪魔な他国を打ち滅ぼしたそののち、かの国も滅ぼして自国にしてやろう。 自分に使いつぶされ、朽ちていくだけの自国として。 彼は戦いの火ぶたが落とされる原因となった本人で、彼は大罪人として、死刑囚として、公開処刑される予定だった。 だが、彼はその手で、その声で、かつて火花を飛ばしあったほかの各国の主要人物たちと。 世界を救った大英雄となったのだ。 だが彼の奥に眠る野心は今でもつきることはない。 「＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿…そんなこともありましたね。昔の話ですよ。戦犯者から英雄になった男とゆかいな仲間たちのね。」

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