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体質のせいで痛みがわからないため、学問的知識から知見を得ることで生きやすくなればと思い精神科医を志した。 どちらかというと不器用で人見知り。最低限社交的に他者と接することはできる(つもり)。 あらゆる事柄に対して仕方ないと諦めがちな人生だった。自分の出生に関しても、体質に関しても。 腫れ物のように扱われたり、過度に体質をからかわれることも嫌だったが、異端だから仕方ないと思うことで心の均衡を保とうとしてきた。 しかし冷めた目で世界や自分を見ている自分自身に対して嫌悪感をもっている面もある。 亡くなった友人はそんな自分に対しても真摯で穏やかに接してくれた大切な友人だった。 倒れた時に介抱してくれた大宮も大切な友人である。 人当たりがよく穏やかでいつも笑顔な彼を尊敬しているし、ある種憧れのような感情を持っている。 自分がカウンセラーになれたら、大宮のような人になりたいとも思っている。 この人なら信用できると思い、無痛症であることも10歳以前の記憶がないこともカミングアウトしている。 普通の人間として生きていきたい。他の人と同じように痛みを感じてみたい。 NOBODYという文字を見たとき、頭痛が走ったとき、この事件を追いかければ、諦めていた願いを再びつかみにいけるかもしれないと思った。 知らないことで諦めていた自分が嫌になった。諦めるのは知ってからでもいいだろうと。 「初めまして。青波といいます」 「あぁ、これ(マスク)ですか？　ちょっと私、自分の顔にコンプレックスがあって」 NOBODY*2 前半終了 門の創造＜-p289-290＞ 天候を変える<p273> ハスターの招来/退散の呪文<p263> ハスターの歌<p277> ハスターの解放<p277-278> 名状し難い誓約<p288> ヨグ＝ソトースの招来/退散の呪文<p264> 習得 NOBODY*2 HO4 ロスト 大切だった友人も、大宮まといも失ってしまった。 かけがえのない大切な存在だった人たちを失って、私を守って愛してくれる人は誰もいないのだと思った。 それでも、託された思いを、あの本を、私が最後までどうにかしないとと思った。 皆ができることをそれぞれ遂行しようとする姿があったから、私も頑張りたかった。 ごめんね、まといくん。君の頼み事、叶えられなかった。

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