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東ドイツ出身の探偵助手。中学の頃親の都合で日本へと移住。父が私立探偵で昔からよく手伝っていた。 それまで日本語に自身から触れた事が無かった為、最初はとんでもなく苦労した。元から目立つ見た目が更に目立つ羽目に。 ただ出身地と違い、髪を綺麗だと言われる事が多かった事、日本ではチビとからかわれる程に小さくもない身長だった事が功を奏し、日本を好きになるのも馴染むのも割と早かった為、その分日本語は必死に学んだ様子(日本語)。学校での渾名は「苗字がハーゲンだから」という理由でダッツだった。 話術に長けているタイプで的確な指示もできる所謂カリスマ性持ち。が、言い方は柔らかく上から目線ではない。日本の法律はまだまだ勉強中。 非常に素早く器用な為、追いかけるより隠れて待ち伏せたり、見つかる前に素早く移動してしまう方が得意(隠れる、回避)。 ガスライト特徴表 1-14:指導者の資質…POWに+1d2(1)、交渉系技能に+[INT*5]P(振り分けられると解釈)。 2-17：高い反射能力…D6の出目によりDEXに+補正(1d6→6→DEX+3)。 職業技能P：[EDU*10+DEX*10] 職業特記：<隠れる>に+10%。 年収ダイス10(年収500万円、財産2500万円) ※密室のパストHO2『泣き虫』として 拉致された頃は大学に入り、父の手伝いが本格的になり、助手としてのバイトに変化し始めた頃だった。 元より人が好きであったが故に、既に人とも呼べないであろう自身の存在は悪魔の様に恐ろしい。 医学の心得も精神分析の心得もない自分には、自身の状態を正しく判断できない。それがより恐ろしさを増幅させる。 ここから出られたとしても、死肉を被る化け物である自分が、どうやってまた人に紛れて生きていけるかもわからない。 何より、能天気に忌み嫌われ、恐れられ、化け物と言われてしまう日が来るかもしれない事が心の底から恐ろしい。 様々な事が恐ろしく、不安で、直ぐに身体は震え、涙が目に浮かぶ。 こんなにも泣き虫ではなかった筈なのに、恐ろしい事が多すぎるが故に、どうにも治まりがつかない。 皮肉にもこれが自身が生来から臆病であったと補完するのに充分な理由になってしまっている事、能天気を騙している事が辛く、また涙が滲んでしまう。 騙しているのだから、彼に裏切られても、傷つけられても、突き放されても仕方がないと、それでも自身は彼を傷つけない様にしようと考えている。 ただ、そうなってもせめて、彼に正体が知られる事だけはない様にと、願う事しか出来ないでいる。 ・ハンドアウト二/泣き虫（裏） 本当の貴方は、頭を殴られた時既に死んでいる。 貴方は人間ではなく、死肉を被る悍ましい化け物だ。 血液と内臓、魂を身体から抜き取って入り込んでいる怪物だ。 自分から排出される液体の全てがこの暗闇の世界の中でもいっとう黒く見えるのが何よりの証拠だ。 貴方自身に凶悪さや邪悪さは一切無いが、それでも人間の死肉を被る怪物であることには変わりない。 助けてくれた心優しい能天気に恐れられてはいけないと、貴方は人間のフリをしている。 幸い相手には医学の心得がない様で、今はまだなんとか誤魔化せている。 息がうまく吸えないのも、缶詰の味がしないのも、上手く眠れないのも、指が冷たいのも全部全部この密室のストレスのせいにしている。 自分の正体が原因なのではなくて、自分の生来の臆病さのせいにしている。 何も知らない能天気は貴方の頭を撫で、髪を梳く。 自分の正体に気が付かれた時、この心地良い時間は終わってしまうだろう。 その終わりが来た時にこの真っ暗な密室から逃げ出せないとしたら、後の自分達はどうなってしまうのだろう。 安寧を失って発狂した怪物が無力な人間に牙を剥かないと、どうして無責任に言い切れるだろうか。 自分に医学や精神分析の心得があれば、こんな不安も少しは解消されたのだろうか。 貴方は能天気を傷付けたくないし、自分の正体に気付かれたくもない。

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