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『ドロップアウトディスパイア』HO1:届人 #e6b422 殺し屋としての通り名は「moment」。 遺書屋の片割れ。逝末永久、別名アノニマスが相棒。 孤児。愛煙者。 飄々とした掴み所のない男で非常にマイペース。裏社会で自分達が有名なことなど微塵も気にしていない。 書かせた遺書は愛車のバイクに乗って届けるべきところまで必ず届ける。 遺書という存在に惹かれている。 好きなものは煙草とバイク。 また、人に遺書を書かせる際に使わせる万年筆にもこだわりがあるらしく、手入れは欠かさない。 相棒のことは妹のように慕っているし、誰よりも信頼している。 遺書は死んでも残り続ける。人は最期に何を思い、どんな言葉を残すのか、それを受け取った人物はどう想うのかに関心があり、それを見届けたくて遺書屋をやっている。 「ただ殺すだけじゃ味気ない。」 「殺してそこに残るのは物も言わぬ体だけだ。」 「だけど僕は人が最期に残す言葉に興味がある。」 「だから僕は遺書を書かせるんだ。」 「人の遺した言葉は何を与えるのだろうね。」 日本生まれの純日本人だが、両親の仕事の関係で子供の頃は外国で育つ。しかし、治安が悪い国であったため、両親が事件に巻き込まれ孤児になってしまう。身寄りもなかったため両親の敵討ちを誓い、その後は路地裏で過酷な生活を送りながら過ごすことに。汚いことでも生きるために何でもやってきたし、人殺しもしてきた。だがあまり人殺しが好きなわけではなかった。 そんな生活を送る中、ある日今の相棒である女性に出会う。 夜、路地を歩いていた時だった、今まさに相手を殺そうとする女性に出会った。それを察知された相手に殺されかけるも、なんとか逃げ出す。後にそれが殺し屋として有名な人物だったと知った。 その後、たまたまその人物と仕事を一緒にすることになる。その時の相手の殺す前に会話をするという特異な趣味に興味を抱き、その後も頻繁に仕事を持ちかけたり会話をするようになる。仕事を共にこなしていく中で、相手も日本生まれだと知り、仕事場を日本に移すことになる。 そうした裏社会での生活を過ごし、いつも通り人を殺そうとしたある時、どうしても死ぬ前に言葉を遺したいと懇願してきた人物がいた。それを面白そうだと思った刹那は興味本位で遺書というものを書かせ、その遺書を(自分が殺したことは伏せて)届けてみた。その時の殺した人物の悔いのない表情、そして受け取った人物からの遺書を届けてくれた旨への感謝の言葉から、多大なる影響を与えた紙切れ＿遺書という存在に興味を抱くようになる。そこからはターゲットに遺書を書かせてから殺し、その遺書を届けるようになった。しかし、一人でやるには手間がかかりすぎるその仕事に、人手が欲しいと次第に思うように。その時、殺す前に人と対話する興味深い人間を思い出す。そして彼は、その人物にこう持ち掛けたのだ。「僕とバディを組んで遺書屋をしないか。」と。 そこからは人殺しと遺書を書かせる仕事は相棒に任せ、自分は遺書を届けることに徹するようになった。 その後、日本で「遺書屋」として名を馳せるようになる。 「その命が、行末が、刹那であろうとも、その言葉は永久に残り続ける。僕達は今までもこれからも、刹那である命と引き換えに永久に残る言葉を届ける者達だ。」

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