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ｼﾅﾘｵ:デウス・エクス・マキナは死んだ(HOカミ)、アポ・メーカネース・テオスの追憶(HOカミ)、 ↓デ死HO1ネタバレあり わたしは人間だ、と思う。モニターに映る人間とおんなじ姿をしているから。でも、実は正直よくわからない。だって、それを証明するものなんてないから。 気がついたときからずっと変わらず、この白い部屋で誰かの人生を見続けている。だから知識や感情は知っている。でも誰とも話したことがない。いつか、誰かとお話してみたい。そして、わたしが人間だと証明してほしい。 ここから出るには、奥にある門からでればいい。でも、「神が死ぬまでここから出てはいけない」と言われているから、出たことはない。何の神かはわからないけど、神を殺せば、ここから出られるらしい。 でも、「殺す」のはよくないことだ。まず「神」が何かもわからないけれど。だから、出ようとは思わない。 でも、興味はある。外に出れば、画面の向こうの世界が広がっているかもしれない。わたしも誰かと話して、おいしいものを食べて、ふかふかの布団で眠って…そんな「普通」の生活ができるかもしれない。 ひとりきりは寂しいものらしい。でもきっと、それは他の人といることを知っているから。わたしは知らないから、「寂しい」もよくわからない。 名前はない。つけてくれる親もいない。でももし、名前を聞かれるようなことがあるなら。知識だけ溜まって、何も知らないわたしは空っぽだから、「ソラ」と名乗ってみようか……なんて、想像してみるだけなら。 追記:天ヶ瀬　想蘭（あまがせ　そら）という人間として生きている。名字は蘭くんからもらったもの。名前は「蘭」くんを「想」うという意味を込めて。大切な初めてのお友達だから。

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