タグ： 代理殺人は覚めないうちに

嘗て、その背に正義を背負って生きていた元女刑事がいた。明るく人懐こく非常に自信家、笑顔の絶えないムードメーカーであったとかつての友人たちは言うことだろう。 ある日正当防衛から人を殺してしまった彼女は、その現実と向き合いきることができずに"にげだしてしまった"。 それはひとりの男との出会いが切欠だった。 ……まぁ、切欠などどうでもよかったのかもしれないが。 初めは歪みに歪んだ関係だったのだが、肌を重ねる度に互いを知り、戻れなくなってゆく快楽と共に心の傷がじんわりと癒えていくのを確かに感じたのだ。 惹かれてしまった。 犯してしまった罪など気にも止めずに、ただ腕の中で喘ぐ自分という"存在"だけを求めてくれる彼に。 傷だらけで狂った心は、この一時の安寧を、 生きてる限りの永遠にしたいと願ってしまったのだ。 夜飾燈の寿命は短い。 それは煌々と夜闇を麗しく照らしては、 なんの前触れもなくぶつりと途切れてしまうという。 きっとこの幸福はそんな刹那的な快楽なのだろう。 けれど、それでもいいと、彼女は笑う。 Holy Knight "正義の英雄"という自分を捨てて、 Neon Night "飾燈の宵闇"に身を投げた。 願わくば駆け出したこの夜のなかで 愛しい夜鷹の止まり木であれる日々が 少しでも、長く続いてくれますように、と。 「色狂い？アバズレ？？……何とでもいってくれ、全部事実だ。否定はしねぇよ」 「ネオンナイト、ノーネーム……だからあたしは"N2"さ」 「今晩和。なぁオニーサン、あたしと"最高に気持ちがいい経験"…してみないかい？一生に一回しか味わえねェ最高の瞬間を魅せてやるよ」 特徴表 2/10 前職(刑事) 1/1 君は風邪をひかない

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