タグ： あんや るいしゅう 杜甫kuresu

何も言うことはない。普通の人間、頑張ればまあ結構出来るし。頑張らなければ何にも出来ない。 顔立ちは驚くほど整っているのだが、あんまりそういう風には思えない。凄く賢そうにも見えるが、そうとも見えない。 趣味は人助け。あんまり自分のしたいことがないらしい、休日は人の話を聞いて相槌を打ったり、子供の相手をしにボランティアに行ったり。空気みたいな時もあるが、居て欲しいなーと思ったら大抵居る。都合のいいモブ。数合わせ。背景によくいる奴。 道に迷うのが特技、あと一人の時は何をしてるのか大抵の人が想像できない。穏やかで少しばかり強かさも有るような感じ、女性なのか男性なのかも時々判別に困る。顔も中性的で、一周回って特徴がない。 よく高校時代の後輩の女の子の話をする。別に特別仲が良かったりしたわけではないが、個人的には好ましく思うらしい。 さて、コイツはあっさりと死んだ。が、死んだことは無意味だったかと言えば、まあ別段そうではない。 それがつまりこれの証明したことだった。別に死ねば全部終わりではないし、情けなくて弱いから何か失ったわけでもない。こんなつまらないやつでも何か残せる。助かった人も居る、無意味ではなかった。絶対に。 これが無名がこの”人間”を使って、証明したかった唯一のことだった。 それでも何をか遺せる。たったそれだけのことを信じれば、世界は可能性を拓ける。

※歌詞を引用、及び記載することは禁止となりました(Youtubeや歌詞サイトのURLだけ書くことをお勧めします)。
↑ページ上部へ