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1月6日うまれ　イメージCV:柿原徹也さん ""La découverte d’un mets nouveau fait plus pour le bonheur du genre humain que la découverte d’une étoile.""──「新しい料理の発見は、新しい星の発見よりも人類を幸福にする」とは、かのフランスの美食家ジャン・アンテルム・ブリヤ＝サヴァランの言葉、らしい。 主に焼き菓子を得意とする和菓子屋見習い。一方で西洋文化にもひどく惹かれており、製菓製造技能士の国家資格を取るため専門分野を学ぶ前は世界史概論、宗教学や西洋文化史などの文化学を専攻していたほど。息をするように「聖地巡りが趣味」とか言う。というか西洋文化に触れたことで西洋菓子にハマり、日本の文化ともいえる和菓子とどうにかうまいこと織り交ぜて魅力を伝えられないかと思い立ったのが今の道を志したきっかけでもあるので、専攻を変えるとか専門学校にするとか和菓子屋さんに弟子入りするとか様々な進路にもまるで迷いがなかった。 とはいえフランス語やイタリア語なんかはまだまだ話せないという理由で英語を極めたらしい。万国共通言語はやっぱ最強だぜ。たぶん英検2級～準1級くらいは持っていると思われる。食という愛はいつだって人を突き動かすことに優れているのである。 夢は西洋菓子と和菓子を融合させた万国に伝えられるようなお菓子をつくること。パスタだって和風に出来ているのだから夢物語ではないだろう、とは本人談。 星を眺めることが好き。異母兄弟である小林肇とは夢のちがいが影響しているのか関係性にしては他人行儀な節があるものの、彼の育ってきた環境を見ては学んだ知識ときみの器用さを交換したいとすら密かに思っている。生まれた星が違くたって、願うくらいはいいじゃないか。願わくば互いに必要な部分が交換されて、最初から埋まった状態で生まれてきていたならよかったのにね。 名前は難しいので本人も「あぐり」とひらがなで書いている。芯の強い人間になれるよう、なんて願われても、自分は好きなことにしかそうなれないと思いながら。 「砂糖菓子は何もしないでも溶けて美味しいものだから、多くの人はそれと同じように、しあわせを味わえるだろうと思い、だまされてしまうのである。」──エミール＝オーギュスト・シャルティエ フランスの哲学者の言うように、何もしないで得られるものなんて、きっとないのだ。だから自分は信じない。自分の目で見て、耳で聞いて、頭で考えて、心で感じたものだけを、紛れもない自分の意思で愛したいのだ。 だから、このしあわせを、じぶんを愛してくれるひとがいることを、ささやかに願っている。だってこの幸福は偽物なんかじゃないと、自分がいちばん証明しているのだから。 1月6日……ヨーロッパにおけるエピファニー（公現祭）の日。あぐりの認識は「ガレット・デ・ロワを食べる日」くらいのものだと思うけれど。──神様が見えなくても、それでもよかった。

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