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第一人称：私/俺 第二人称：君、貴方、貴女、○○さん、○○君 【キャラクター】 穏やかで少しお人好しな性格。基本的におおらかな為周りが心配するタイプ。 しかし、度が過ぎると黙って見捨てるか、もしくはきっぱりと切り捨てるタイプの為、ある意味厄介。 娘がくれたクローバーのお守りをいつも片身外さず持ち歩いたり、スマホの待ち受け画面を家族写真にするなど、娘を溺愛している。 離婚した妻に関しては「娘と家族に悪さしなければどうでもいい」と、割とドライ。というか興味もない。 好きなものに対しては愛でるタイプの男性。 【バックグラウンド】 昔からお人好しで、彼女に二股かけられても冷たくされても困ったように笑い、注意はしても怒りはしない為、周りからいつも「それじゃだめだよ」「もっと叱んなきゃ相手が調子に乗るだけだ」と言われていた。 大人になっても相変わらずで、高校時代から付き合っていた彼女と結婚したが、元々夢見がちな彼女は、結婚する前は彼にも優しく接していたが、結婚後すぐに飽きたらしく学生時代同様、冷たい態度をとるようになった。 それでも彼女に尽くし、優しい夫であり続ける姿は近所の人達からも「あの嫁にはもったいないくらいいい旦那」と、心配と尊敬のまなざしを向けられていた。 しかし、ある日状況が一変する。 なんだかんだありつつも結婚2年目の28歳の時に子宝に恵まれるが、生まれた我が子は先天性の色盲を持ち、今の技術ではセピア色に近いモノクロの世界しか見えないと宣告された。 そのことを知った妻は、自分が産んだ子であるにもかかわらず平気で「捨ててしまいましょう」と彼に言った。 いつもは「君が言うなら」と肯定する彼だったが、その日は違った。 異様な雰囲気を感じ取って愚図りだしたその子供をあやす様に抱き、妻にこういったのだ。 「じゃあ、この子を捨てるなら、俺が君を捨てるね」と。 それが、彼の人生で生まれて初めて、人に対して本気で怒り、そして切り捨てた瞬間だった。 その後半狂乱となった妻に泣いてすがられるものの、彼は冷ややかな目をしたまま笑って 「俺は娘が可愛いんだもん。この子は天使だよ。でも君はこの子が嫌なんでしょう?じゃあ一緒に暮らせないよね？」 「今の君がこの子を大事にできる気がしないんだ。俺は君よりこの子の方が大事だから。」 と今まで聞いたことが無い様な言葉を浴びせながら、離婚の手続きを行った。 半ば強引であるものの、今までの行いから元妻を憐れむ人は勿論、その場にいた医者ですら彼女を庇う事は無く、離婚と共に愛娘の親権を勝ち得た。 現在は実家の近くで娘と二人暮らし。両親や近所の人達に助けてもらいながら娘と穏やかに暮らしている。 今の願いは娘が自分の夢を叶えること。そして素敵な人と共に歩む人生を送ってくれること。その為ならどんな手を使ってでも娘を守るつもりである。 【藤田瑠璃(ふじたるり)】 第1人称→わたし 第2人称→あなた、○○君/さん/ちゃん 蒼士の事は｢お父さん｣と呼ぶ。 蒼士の愛娘。10歳。 生まれつき色盲で、セピア色に近いモノクロの世界しか知らない。 しかし、優しい父親や祖父母、近所の人達に大事にして貰っている為、少しシャイだが優しくて聡明な性格に育つ。 手先が器用で、祖母に教えてもらった料理はもちろん、忙しい蒼士がいつ帰ってきても過ごしやすい様に家事や洗濯も得意。最近は色の見方を活かして鉛筆の濃淡だけで描くイラストにハマっている。(ちなみに作品は蒼士や祖父母が率先してここぞとばかりに飾ってる) 母親との記憶はないが(蒼士も｢自分が頼りないから離婚されちゃった｣と誤魔化してる)、蒼士の事が大好きで特に寂しさは感じていない。むしろ｢私も将来お父さんみたいな人と結婚したい｣と思っているくらい尊敬している。 とりあえず父親への反抗期は心配なさそうな子。

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