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死にたくなかった。だが最低目標は果たした。 国家　ラニアティア帝国 国教　カトリック教会 公用語　ラテン語 面積　30万1,338㎢ 首都　アルマ 人口　約6億2,000万 政治体制　全体主義 GDP 3兆8,000ドル 与党　ラニアティアンファシズム 標語　我らの背部に神は在る 通貨　エウロピー 空中都市を戴く神の国。 　ローマ･カトリック教会の総本山。神の国とは名ばかりの腐敗と堕落の蔓延る宗教国家。カトリックの世界観を模したかのような空中都市が象徴的で、国家の大部分を海に囲まれた海洋国家でもある。世界でも有数の世界遺産保有国であり、特に中部から北部にかけては毎年大勢の観光客が訪れる。 　南部の工業化が遅れたことにより、南北格差が激しく主要都市の殆どが北部に集中している。 北部に行くにつれ中流階級、南部に行くにつれ下層階級の市民が増える。 ラニアティア南部のスラム街や失業者問題解消の為公共事業として空中都市を建設し、完成までの約300年間は常に好景気だった。 しかし同時に急激な人口の増加と移民（主に中東）問題が発生。移民が人口の三割を占めるように。 結果、事業の終了と共に失業者が大量に発生しスラム街は増加、加えて移民の不法滞在等により以前にもまして複雑化且つ規模も増大し治安悪化や人種差別問題などが多発するように。 マフィアと手を組む勢力も現れ南部に独立国が生まれる勢いで、常に抗争の絶えない土地となってしまった。B国はこれらの勢力と手を結んでラニアティアに攻め込んだものと思われる。 　空中都市は第2、第3階層まで作られており、2階層は上流階級、3階層は教皇と聖職者の居住区となっている。 都市の面積は約17,000㎢であり首都アルマから直径0.44㎢、高さ8000mのエレベータが延びておりそこから物資などの運び込み等をする。戦時にはエレベータが外れて独立した空中要塞になる。 　戦争に参加するのは主に地上に住む市民。空中都市の維持に大量の資源が必要なので得意なので外交を重要視。 周辺の海底からある程度の資源はとれるが到底それだけでは賄えない為他国からの輸入に頼り切っている。 　国民は信心深い者が多く3階層に住む教皇を重要視しているが、教皇自体は政治に干渉する権利を持たず、プロパガンダに利用されるだけの傀儡である。 PCについて 　ファウスト=アーベル=ガリエラ 常に青白い顔をした痩身長躯の男性。原型が整っているのか辛うじて見苦しくはない。 重要な軍事拠点や軍需工場をD国から拝借した光学迷彩により透明化。ゲリラにもこの技術を授け戦争を長引かせた張本人。 教会育ちだが信仰心は皆無。空中都市とか堕ちればいいと思ってる。というか堕とす。 基本的に猫を被っているが、育ちが悪いので口も悪けりゃ足癖も悪い。情報の盗み見が得意。 元来平和主義者ではあるが、必要が求めるのならばやむなく実行する。 年齢詐称しているため公式文書では32歳だが、本来は29歳。 戦争を始めたA国に対しては苦々しく思っている。中でもHo1に対しては嫌悪感に近い感情を感じている。 B国に対しては蛮賊の集まりだと考えている。あんた達やってる事が前時代過ぎるんだよ！！！ D国とは友好関係を築きたいと考えている。もっとも死刑囚となった今ではどうでもいいことかもしれないが。 自身が死刑囚になったことに対して、というよりも自身等四人だけに罪を擦りつけられたことに納得がいっていない。生存を諦めてはおらず、本心は憤っているが理性によって押し殺している。 　ラニアティア南部のスラム街にある教会前に捨てられているところを保護された。スラムとしては珍しく北から派遣された神父のいた教会で、ファウストは彼から文字の読み方を教わった。 教会とはいえ南部は南部。生活には常に危険が付き纏う上日々の糧にも困窮した為、皆協力して生活していた。教会には複数の孤児が生活していたが、中でも移民の子供であるアーベルという少年は年が近く、共に行動することが多かった。記憶力と先見の明に長けたファウストが作戦を立案、身体能力と話術に優れたアーベルが実行係となり、日夜盗みや詐欺等を繰り返した。ある時アーベルが、首都アルマに行ってみようと提案。初めは渋っていたファウストも好奇心を抑えきれず結局行くことに。 アルマは別世界のようだった。街は整備され何より平和だった。いかにも安穏とした観光客が大勢おり財布を掠め取るのは容易だった。 あっという間に味を占めた二人は定期的にアルマを訪れるように。 15歳になった頃、定期的にアルマを訪れる二人を怪しんだ南部独立勢力が教会を襲撃。ファウストはアルマ側へ逃げ延びたが、他の人々とは生き別れてしまう。 独立勢力に睨まれた以上今までの生活は出来ず、年齢を詐称し志願兵として軍に入隊した。入隊して二年程は前線で戦い、持ち前の作戦立案能力を発揮して所属する隊の負傷率を極度に低下させることに成功、参謀本部に引き抜かれた。 多種多様な戦術を展開することが可能であり、臨機応変に使い分ける。 一方軍事計画立案の面では敵勢力の先読みと、兵站の運用が得意であり、ごく僅かな情報からでもいち早く敵の要所を見極めることができる。 連隊を陽動に使用した斬首戦略が常套手段。 軍事戦略面ではいち早く必要な軍需工場を職不足である南部に建て、失業によってあぶれていた労働力を有効活用するなどした。

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