タグ： 雨蝶

<職業> ビジネスマン 2010 (事務職的な意味で) <特徴表> 1-5 天才 生まれつき頭の回転が速い。INT+1。 <設定> 本が好き。 割とどんなジャンルのものでも手を出していた。 学校では生徒会に入っていて、人当たりも良かった。 いわゆる器用貧乏。割となんでもできるけど、本が好きな事以外に突出したものもない。 満員電車が嫌だったから、いつも少し早めの電車に乗って、少し早めに学校についてゆっくり本を読んだり、たまに机に突っ伏して寝てしまったり。 生徒会の仕事がある時は資料をまとめたりしていた。 一つ年下の女の子。 いつも同じ時間の同じ車両の電車の中でたまに目が合う。それだけだったのにいつの間にか話すようになって、でも名前を聞くタイミングを逃して、聞けなかった。そのまま、会えなくなってしまった。 高1の真冬、交通事故で死んだ。 凄惨な事故だった。 家族旅行の帰り。雪に滑ったトラックの玉突き事故に巻き込まれ、車は高速道路の端から崖に落下。逆さまに落ち、車体はひしゃげていた。エンジンに着火し、爆発を免れることもできなかった。 ＿＿＿本の中じゃよくある話だ。よくある事故。そんなの悲しい、どうして、だなんて思ったのはやっぱり客観でしかなくて、実際自分の身に起こるなんて思ってなくて。どうして、どうして。そんなこと考える暇すらなくて。咄嗟に隣に座っていた弟をかばった。 双子の弟を守るようにずっと覆いかぶさっていた。4人家族で幸か不幸か生き残ったのは弟だけ。 ごめんね、どうか生きて。 <関係性> 夜片 瞬(よひら しゅん) 双子の弟。 交通事故で幸か不幸か生き残ってしまった。 その日は早く行かなくちゃいけなくて、たまたま乗った電車で知らない女の子に名前を聞かれて、戸惑って、「忘れちゃった？」とか、本の話とかし始めるから、あいつのことかって分かってしまった。同じ顔なんて早々いないよな。 だからあいつの、双子の兄の名前を答えてしまった。優しさからだったのか戸惑いからだったのか、そんなの分からない。なにが優しさかなんて分からなかった。 何故生きてるのかも、分からないから。

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