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17歳の少年。生来人に共感する力、特に喜びの感情が希薄で、訳も分からないまま幼少期から常に貼り付けたような笑顔で過ごしていた。小学生の時、仲の良かった友人が転校した日に、ただ一人終始笑顔を浮かべていたためクラスメイトから避けられるようになる。 中学へ上がり、どうにか人の輪に溶け込もうと色々な部活や独学での趣味を体験するが、そのどれも彼に感情を獲得させることはできなかった。また、体格が小さく、友人もほとんどいない彼は不良の格好の的であり、身を守るために柔道部に入り、最終的にはそれなりの成績を収めている。 高校に入ってからは、中学時代に読み、人生で自分の心を唯一動かしたものである咲間葉雪の小説に興味を持ち、同じように自分にない感情を呼び起こしてくれるものがないかと図書館に入り浸っている。そのため現在は部活等には特に所属していない。 バイトをしながら本を読み漁る日々だが、表情を取り繕うのが多少は上手くなったため、バイト先やクラスにほんの少し友達と呼べる人がいる。高校生ぐらいになると変わり者も多いしね。 彼自身は女装しているつもりもなければ精神は完全に男性のそれであるが、それはそれとして女装させれば似合うし何もしてなくてもかわいいと言われる可能性はある。APP18とはそういうものだ。でも背が低いので雑誌のモデルみたいなスカウトは来ないんだってさ。大正時代の人から見てもなお低い身長とはそういうものだ。 余談だが、角谷唯黎のクラスメイトである。

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