タグ： セカンド1陣 名も

　やや貧しい普通の家庭に生まれ、頑張って勉強し、電気系統の仕事に就いた。 　ある日、仕事中に町に竜が飛来し、町を焼き始めた。何が起きたかも分からないまま、持ち前の正義心で人命救助を開始。公民館で両親を襲う竜に遭遇。瓦礫を武器に立ち向かうが、竜炎で焼かれてしまう。 　体が炭化し、散り散りになろうとする意識を無理やりに繋ぎ止めると、竜と戦う者も現れた。 　やがて、辻さんの一撃が竜の額を砕き、飛び散った竜血が私に降り注いだ。炭化した皮膚は竜血を吸い、覚醒。辻さんと共に人命救助を開始する。 　ひと段落が付いたころ、辻さんからUGNの事を聞き、自分も辻さんのようになりたいと、師事を要請する。 　そして、私はその竜の力を継承したオーヴァードとして、だれかを救うために戦っている。 　私のようなものを一人でも救いたい。 　 　とある遺産絡みの事件で知り合った岡柳瑠衣と言う少女を保護し、一緒に暮らしている。 　両親はすでに死亡。線の細い儚げ。 　セカンドにしても良いと許可済み。 　 ☆岡柳　瑠衣 　12歳。ハヌマーン-対抗種。 　力の制御が未熟で、人見知りするため、チルドレンになるのではなく、直接保護した私に預けられた。服の裾を握って離さなかった的に。 ----------------------------------------------------------------- 死亡フラグを立てて笑っていた辻さんは、フラグを回収してしまった。 おくびも出さないが、焦げたホットケーキを渡したことを後悔している。 握手魔。 信頼すべき相手には平気で利き腕を預ける。 ……実は、一部精神的に壊れている部分が有ってその影響。表現できればいいのだが。 ----------------------------------------------------------------- （幕間） 本気を出す戦闘をやると、決まって夢を見る。 背には大翼。雲海を見下ろし、満天の星を眺める空の旅。 空腹を覚え、流星のように雲を突き抜け、地を闊歩する獣を喰らう。 その日は戯れに、獣を巣を焼き、蟻塚を破壊する。 瓦礫の奥に隠れた小虫が気に入らず、更に破壊してほじくり返していると、威嚇をされた。 うるさいので視線を向けると、あろうことか、小石を投げて怒っている。 炎の吐息を浴びせかければ、無様にのたうち回り、面白い。 獰猛な気配を感じ、首を向ける。小虫と変わらぬ体躯の、強大な獅子がいた。 獅子との死闘が始まる。 無敵の筈の竜鱗がはじけ、数年ぶりに流血する。返り血は周囲に撒き散り、大地を赤く染める。 やがて、自分は死を悟る。大地に倒れる。 目の前には、体を半分炭化させ、大量の返り血を浴びた、私がいた。 目を覚ますと、そのままトイレに直行。胃の内容物を全てぶちまける。 見るたびに生々しくなっていく。見るたびに、竜が体験する感覚を強く感じるようになっていく。 あの邪竜は、何時か目を覚ます。 　 　 　

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