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「オレはうめ先輩な！うめちゃん先輩でもうめさん先輩でもいいぜ～でも、デコとかチビっつったらおこっからな！」 【プロフィール】 名前：うめ 年齢：27歳 保護された日：7月30日 好きな食べ物：お菓子（嫌いな食べ物はない） 備考：常になんらかのお菓子を持っており、仲良くなった子どもに分け与えることもたまにある（ちゃんと保護者の許可を得てから） 【7月30日】 この日、彼は都市伝説課の職員の手に寄って保護された。行き場のない彼に居場所と名前を与えてくれた職員達。 「名前ないと呼びづらいね」「なんか適当につけよう」「私達みたいな呼び名がいい」「なるほど…」。 ふと目についたのは様々な記念日が書かれているカレンダー。 「今日は梅干しの日か……確か「梅干しを食べると難が去る」とかいう理由だったな。……よし、今日からお前は「うめ」だ！」 「うめぼしじゃなくて？」「ぼしはいらないだろ」 こうして彼は「うめ」と呼ばれるようになった。 難が去るようにと願われた彼は、都市伝説課で過ごしそれはそれは元気いっぱいに育った。 「マジで「ぼし」まで付けてたらキレてた」 【梅干しのうめちゃん】 自分が所謂孤児で、天涯孤独な身であることを彼は理解していた。しかし、職員達がいるから寂しくない。本当なんだ。 だから周囲に心配をかけまいと努めて明るく元気に振舞うようにしてきた。元々そういう性質だったのだろう、それは彼の性に合った。 過去に縛られずに前向きに元気に生きる。それが彼のモットーだ。 しかしてそんな彼の元気さとは裏腹に身長は伸びなかった。160㎝とは自己申告であり、本来はもう少し低いはずだ。 愛されいじられキャラのうめちゃんをからかう職員への報復の手立てとして「うめパンチ」と「うめロケット」を開発。強い。 「おいてめぇ今オレのことチビっつったか？うめロケット食らうかぁ！？」 【都市伝説課の職員さん】 都市伝説課で育った彼が都市伝説課の職員になることは自然であった。生活の中で仕事は覚えた。 身なりに無頓着な彼は髪の毛を伸ばしっぱなしでボサボサしているが、職員として働くならせめて縛れと女性職員に結われた。 やや口調は粗いがその持ち前の明るさでばっちり仕事をこなしている。 子どもと仲良くなるのが異常に上手く、周りからは精神年齢が同じだからと言われる。 「フレンドリーすぎるのはとか言われることもあるけど、こういのがいいってヤツもいるから別にかまやしねぇよ」 【ツユクサについて】 自分が全く無関係の大人に助けられた経緯から、自分も子どもには優しくするし世の子どもは全員幸せになる権利があると思っている。 だからって都市伝説課の職員の自分にできることはなんなのか…それはまだわからない。彼も言うほどまだ大人ではない。 失われた命に、ただ生きていて欲しかったと。たったそれだけのことを。たったそれだけ、なにより一番大切なことをただ願った。 生きていてくれれば、自分が楽しい話をしてあげたのに。 生きていてくれれば、自分と一緒に遊べたのに。 生きていてくれれば、自分が美味しい物を食べさせてあげたのに。 生きていてくれれば…生きてされ、いてくれれば。 「……もう願うだけのオレじゃねぇ。ぜってぇ守る」 【技能】 ・回避 オレの頭をつかむヤツらから逃げてたらな！瞬発力ってやつだな！ ・うめパンチ（こぶし） 加減もできる高性能、それがうめパンチだぜ ・うめロケット（頭突き） 加減ができねぇときもある…許せ……おい、今デコっつったヤツ出てこい！！許さねぇ！！！ ・聞き耳、図書館、目星、オカルト 全て保護されてから都市伝説課で自然に覚えていったもの 人の話を聞き、資料や本で調べて、現場で見る力 以下、クリアシナリオネタバレあり ①Casa,1「さとるくん」 　SAN回復＋8（オカルト90越え回復含む） 　POW＋1（シナリオ中に－1したためプラマイ０） 　APP＋1 　INT－1 　POWファンブル成長/オカルト＋7、博物学＋４、歴史＋７ 【寮の自室にて】 「…………」 ベッドに横になり、目を伏せる。自分で自覚している以上に疲弊しているようで、横たえた身体は泥のように布団に沈む。 しかし、うめの意識は冴えている。どうしてか一向に眠気はやってこない。 それもそのはずだ。たった一日で、色々なことがありすぎた。 　……あの子は… 眠ることを諦めて目を開く。暗い天井をぼんやり見つめながら思い浮かべるあの子……ツユクサの顔。 あの頃とは姿形は変わって大人にはなっているが、わかる。間違えるはずもない。 　だって、あの子は、オレが……オレが存在させたんだ それが何を意味するのかわかりようもないが、しかし確かにうめにはその確信がある。 自分が望んだからあの子は今生きている。怪異というカタチではあるが、確かに、今、この時間を、この場所で、生きているのだ。 　それでいい……そうしてアイツは幸せに…今度こそ幸せに生きるべきなんだ……なのに…なんで…… 何かが渦巻いている。不安が明確な質量を持ってうめの胸を締め上げる。 「さとるくん」の言葉。神島の言葉。ツユクサによく似た子どもの姿。「閲覧不可」の棚の資料。きさらぎの態度。 全てが渦を巻き、あの子を包囲していくような……そんな、漠然とした不安。 自身の感情に呼応するように割れた窓ガラスや、塗りつぶされた資料に関して「自分」という存在にも疑問や不安は確かにある。 しかし、それよりも、なによりも。 　………オレが守る……そう決めたんだ。もう願うだけじゃねぇ…。 　こんなに傍にいるなら、大丈夫……絶対に、ツユクサが「ツユクサ」として幸せに生きられるように……ッ！ 天井に拳を掲げ、ぐっと強く握りしめる。 そして、かつて自分を保護し育ててくれた職員達の顔を思い浮かべる。 　大丈夫。皆にもらったモンは、オレの中にちゃんとある。 「梅干しを食べると難が去る……だもんな！」 声に出す。誰に言うでも届けるでもなく。 決意を固め、ようやくうめは眠りに就く。 明日からツユクサにどんな楽しいことを話してやろう、どんな美味しい物を食べさせてやろう…そんなことを考えながら。

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