タグ： おりおじさん

基本的に無表情。聞かれたことにはあまり喋りが上手ではないものの懸命に答え、何か疑問に思えば、積極的に自分から問いかける。ら、しい。 その昔、彼女は神様のような機械人形だった。彼女にはかつて、豊富な知識があった。その知識は今でこそ全て正確に思い出すことは出来ないが、しかし人間、ひいては人間が持つ感情という存在に興味があり、今は積極的に学ぶほうに回っている。 自分の意志を伝えたり、自分らしく振舞ったりすることを覚えつつある。正直、今も「自分」がどんな人間で、どんな場面で何を感じる人間なのかよく分かっていない。けれど自分はもう傍観者ではなく、少しずつ「体験」を積み始めていることを知っている。少しずつ、ゆっくり、自分を知っていけばいい。 私は、私を教えてくれた「だれか」に出会うことができたのだから。 名前は映像に出てきたものから自分でつけた。メジャーな名前なのか、「アイラ」という響きは何度も聞いたことがある。それで、何となく記憶に残っていた。 けれど人間社会で生きていると、どうしても「フルネーム」が求められる。だから、一番つけたい苗字をつけた。

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