タグ： 具 ロスト

【特徴表】 ・4-8（D）大切なもの　なくすと1/1d8正気度減少→1d6（3）*10を趣味Pへ ・3-9 スポーツ万能　運動系技能1つの技能＋20、３つの技能＋10 →回避に20、MA.跳躍.芸術（ピアノ）に10分配 【ベース】 2015芸術家　EDU *DEX 職業P270 芸術（ピアノ）と写真術を選択 専門とするピアノの技能に10%補正 5/5生れ　ピアニスト（しかし羽鳥の伴奏オンリー。） 子供の頃は家に一人でいる事が多かった。 冷めた夕食にラップが掛けられている毎日。 かまってもらいたくて平凡な自分が必死に勉強してテストで100点をとっても、少し咳をした兄に注目が奪われた。 両親が自分を見る目もいつも悲しそうで、ひどくいつも申し訳ない気持ちになった。 もしかして、お腹の中にいるあいだに、兄に吸収されていたほうがよかったんじゃないか。 そう、時々思っては布団にくるまって一人で泣いていた。 10歳の誕生日も、大好きなチョコレートケーキを買ってお祝いする約束をしていたのに、少し具合が悪そうだからと兄の受診が優先されて、その日は一人で留守番する日になった。 その時一回だけ、どうしても悲しくて思ってしまった。羽鳥なんて、いなくなっちゃえばいいと。 その日、羽鳥が高熱をだし、緊急入院になった。 羽鳥も好きで体が弱いわけではないと、 頭では理解しているのに湧き上がる憎悪、仄暗い喜び、それに対する強い罪悪感から、決してその感情を外に出してはいけないと封じるようになった。 それから、必要以上に心配性になり、兄中心の生活で、ことあるごとに優しくふるまうようになった。ピアノもその時期から始めた。兄中心の人生の中、今の自分が偽物なのか本物なのか、もはや自分でもわからなかった。 車の事故で親が死に、たった二人になって、少し安心もしていてつくづく自分は冷たい人間だと思っている。 両親から向けられる何かわからない悲しそうな視線に晒されることはもうないのだ。 その分、彼らと向き合うチャンスももう来ないのだが。 車の事故にあった直後の兄をドライブに誘うことの意味も重々分かっているが、時々この兄を酷く痛めつけたくなる。確かに愛しているのに。 今となっては自分を唯一大事そうに見てくれるこの人を。 写真を撮るのが本当の自分の趣味。基本は風景を撮るが、家族をなくしてからなぜか羽鳥を撮る回数も増えている。

※歌詞を引用、及び記載することは禁止となりました(Youtubeや歌詞サイトのURLだけ書くことをお勧めします)。
↑ページ上部へ