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○清明燕(きよめ・つばめ)/『エンジェル・デビル・インプロバー』HO1：天使 ・一人称「ぼく」、二人称「きみ、あなた」 「あ、こんにちは悪魔さん。また会えたね。ふふ、ねぇねぇ、今日もぼくとお話、してくれる？」 ・清らかな光のように透き通った金髪を長く伸ばし、世界で一番密度の高い夜を滲ませたような、星が鏤められたかの如くの紫色の双眸をした『天使』。 　背には一切の穢れなく澄んだ純白の翼が翔いており、小柄な身体に反して、その両翼は大きい。白亜の大翼をはためかせて、ふわり、と軽やかに宙を舞う、天の御使い。 ・清純無垢でひたすらに素直。それこそ、『天使』を体現したような、柔らかで穏やか、健やかで感情がころころと変わる、明るい性格。晴れやか。 　ふわほわぼくっ子。些か天然の気もあり、時折突拍子のない発言をしては周囲をどよめかせることも。 ・人が好き、感情が好き、言葉が好き、魂が好き、世界が好き。 　世界のすべてが愛おしくて、平等に愛してる。 　笑うひとも泣くひとも喜ぶひとも悲しむひとも、みんな好き。人生を謳歌してるひとたちが好き。 　だから、あんまり魂を運ぶ仕事は好きじゃない。だって、死んでしまった子たち。人生を終えてしまった子たちだから。でも、お仕事だし。魂たちが安らかに眠れるなら、ちゃんとやらなきゃだね。おつかれさま、素敵な人生をありがとう。ゆっくり休んでね。 ・そんな意識やふわふわしているところはあるが、仕事は有能。 　機械に関してはあまり得意ではないが、柔らかな物腰と元来の頭の良さも相まって、人当たりは大変によく、周囲からの評判もいい。 ・己が天使であるという意識が強い為、性別に関してはあまり気にしていない節がある。ゆえの一人称が『ぼく』。一時期一人称がごちゃっとしていたが、友人や上司らに怒られて、今の形に落ち着いた。 　身体は未発達な少女のもの。成長途中で時を止めた、清らかで未発達な肢体。多分、現時点だと身長が伸びる気配は既に無い。身長も低ければ体重も軽く、力もあまりない。力が無いことはちょっと気にしているが、小さいことはあまり気にしておらず、その体格に見合ってちまちまと素早しっこい。 ・趣味は読書。この成りではあまり見えないほどに乱読家で、地上天界の両自宅には、様々な分野の本が数多に詰め込まれた書斎がある。ジャンルは勿論のことながら、正直活字であれば、書籍であれば、何でも好むタイプ。電子書籍も勿論好きだし、漫画も絵本も研究書でもなんでも何でも好きだよ！ ・また、天使の必須技能たる演奏。小器用な為に、何でも軽やかに普通以上に演奏出来るが、一番上手く、且つ演奏をするのが好きなのは琴。和琴。幼い身なりで、一見は一切見えないような姿で、けれども、小さい身体の全てを使って、和琴の美しい音色を奏で上げる様は圧巻。 ・なんやかんやおしゃれをすることが好きで、天界や地上どちらともに於いても、服装や髪形などをコロコロ変えて楽しんでいる。 　色んな恰好を出来るのは楽しいし、何より、綺麗にしてると、みんなが喜んでくれるから。ふふ。喜んでくれる顔を見れるのは嬉しいんだ。 　なので、寝起きや油断しているタイミング、整えてない姿を見られると、ちょっと慌ててしまう。恥ずかしい。 ・記憶にはないが、下記の人間だった頃の影響で本を読むことしか楽しみがなかったので、その延長線でもある。 ・人間だった頃は心臓を患っており身体がとても弱く、基本的には入院生活が主だった。365日の半分以上を病院で過ごすしかない、そんな病弱な身体だった。 　記憶には残っていないが、基本的に病院に閉じ込められるように過ごしてきたその時の反動で、天使となった今では非常に好奇心旺盛。何でも知りたいし何でも見たいし何でも聞きたい。気になることがあると、うずっと飛び出してしまう。 　また、身体が弱かったことに由来する単純な興味で、天使になってからは無意識に医学諸々の勉強に手を出した。専門書を読み漁り、知り合いのお医者さま方にも話を聞いたりしている為に、独学でかなりの知識と技術を手に入れている。幼少期から乱読家でもあった為に、その地点で溜められた興味もあった。 ・享年17歳。世界の広さを知りながらも目にすることはなく、学校へ行けることも無く。ただ、ただ、白い中で、灯を消した。 ・世界のすべてが好きだから、勿論悪魔さんのことも好き。大好き。懐いている、が一番近い。 　彼を助けた理由は覚えておらず、時が経った今ではあまり気にもしていない。だが、時折、ふと、泣き出しそうだったあの顔を、思い出すことがある。彼と話していたり、彼の姿を遠くに見掛けたり、魂を連れていこうとしてる、そんなときに。 　何故か焼き付いて離れない、あの顔を思い出すことがある。 　でも、最近は怒ったり不機嫌そうだったり笑ったりしてるからよかったって思ってる。泣きそうな顔してるよりも、やっぱり、怒ってたり笑ってたりする方がいいや。 　自分の言葉や行動で悪魔さんが表情を変えてくれるのが嬉しくて、だから、姿を見掛けるとぱたぱたと近寄ってしまう。ちょっかいをかけるというよりもちまっとじゃれつくに近い。 　悪魔さんの姿を見つけるとパッと飛び出して、でも飛びついちゃうと悪魔さん痛いし、きっと疲れてるだろうから、それはしないように気を付けて、空から悪魔さんの傍にすとん、と降り立つ。悪魔さん悪魔さん、今日もぼくとお話しよう？とにぱりと笑う。 　邪険に扱われてもあんまり気にしないが、たまにちょっと、彼に見えないところでしょんぼりしている。 ・世界の全てが好きで好ましい。どんな人も魂も平等に好き。 　けれども、それは裏を返せば、際立った何かしらに心を揺さぶられることや誰かに感情が揺らされることはない。 　それに気付いていて、そんな自分があんまり好きじゃなくて、ちょっと虚しい。 　世界全部が好きで、でも、そんな自分がちょっと嫌い。 ・どんな感情だって好ましいけれど、でも、雀さんの泣きそうな顔は、思い出す度にやっぱりあんまり見たくないな、って思って。動かないはずの心臓が、ちょっと痛くなる。 【特徴表】 24：愛書家 51：動物に好かれる 【フレーバー】68：勿忘草（わすれなぐさ） 「私を忘れないで」「真実の友情」「誠の愛」 絆をなによりも大事にする。何日経とうと何年経とうと、貴方は皆を忘れないだろう。だからこそ皆に忘れ去られたくないと強く思う。そのためにはどうしたらいいだろう。皆のためにするべきことは。

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