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青空高校2年生、野球部所属時は投手。 明るく何事にも前向きで、あっけらかんとした性格。 2年生ながら、「七色の変化球」を持つ技巧派投手として、風原と二枚看板ともてはやされた青空高校の裏エース、……だった。 ある日オーヴァードに覚醒し、自分がもう普通の人間でないことを理解し、彼は野球部をやめた。 風原先輩ほどストイックにはなれねー！と軽口をたたきながらも、負けず劣らずの野球バカで、同じくらい生活のほとんどを野球に捧げていたにも関わらず、自分でも驚くほど、至極あっさりと。 UGNにもオーヴァードの野球部があるとは紹介されたが、特に興味は示さず、今は高校に通う傍ら、UGNでエージェントしての訓練を受けたり、時折任務をこなしたりしている。 野球部の試合の応援には駆け付け、気合の入った応援をしているから、野球に興味を失ったわけではないようだ。 「いや、野球は好きだし、愛してたし、愛されてたと思うけど。 　俺が『やりたい』ことは、野球そのものというより、自分を鍛える……っつーか、レベル上げ？みたいな感じだった、っぽい。 　自分を高めて『為すべきこと』をなす、その手段が野球、てきな。 　多分オレ才能あったしー、プロになろうと思ってたし実際なれたと思う。 　天賦の才ってやつ？ だからそれを活かしきることが、自分が『為すべきこと』かなーと思ってたんだけど…… 　ああいや、野球やってた時はそんなこと、まじでひとっっっつも考えてなかったけどな？ 　まあともかく、今その道はない。野球が為すべきことじゃあ、なくなっちまった。 　もちろん野球はまだ好きだからたまにやりたいけど、それはあくまで趣味っつーか。 　だからひとまず今は、『為すべきこと』を、探してるトコロ。 　多分、このオーヴァードの力ってのが、野球の代わりに与えられた、次なるナニカなんじゃないかなーと、薄々思ってンだけど」 彼はそう言って笑う。人生全てをかけていたモノを奪われても、明るく前向きに、そう言う。 金髪に近い明るい茶髪だが、これは野球部をやめてから染めた。 「いややってみたかったんだよ茶髪！ 　野球部じゃぜってー無理だから諦めてたんだよなー！ 　まあなんか、カントクと会ったときすっげー怒られたケド！ 　いーんだ校則的にはオッケーだから！！」

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