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テデ・リトルラ＝ィベアンページ(通称テディベア。国民のどの身分の人間からも同じ通称で呼ばれている) 一人称：俺、僕、私、自分、テディベア 二人称：(名前呼び)、(指を指す) 三人称：それ等 イメージ：チャットモンチー「世界が終わる夜に」 長髪赤髪が目立つ青年。 常に裸足、靴を強要された場合は靴を履くが、何重にも留め具をしないといつの間にか抜け出す。 何故髪を伸ばしているのか聞けば、首を括るためと答える。自分の長い髪のことを首をくくる道具だと思っているようだ。 便宜上32歳とされているが、国籍が戦争途中に作られたもので明確な身分証明が無い。 どうやら経歴を聞くに貧民街育ちのガキのようだが、どうやってのし上がったのか。説明する者は皆死んでしまっているようだ。ある種、国に生かされ、国に殺されたといえるだろう。 Ａ国/ヴィドルベコニア いわゆる共和国。という立場を主張する「7思想、6内国、5越境、4体制、3宗教、2言語を、1つの愛国心でまとめ上げた」国である。 面積：変動がある為測定不能。再確認見込有。 人口：変動がある為測定不能。再確認見込有。 他、計測不能。ふざけているのか？これでは書類を提出出来ない。今夜も残(ここで斜線が引かれている) 主要人物：国内各所に居たようだが、テディベアが捕らえられた際に自決している者が殆どだ。国のシステムとして国民が波のように動いている為、機能は続いている様子。 現在残っている者でも、 アンリ(彼の姉のような存在と名乗る人物)やヘレネ(彼の弟のような存在と名乗る人物)で参考にはならない。口を割ることも無いようだ、無関係の孤児の集まりと見える。 思うに、ただ1人の主犯格(テディベア)が各国を駆け回り、それぞれの思想にあったプロパガンダを打ち続けた結果「7つの愛国心を1つの憎悪でまとめ上げた」国、を国民が美化した結果とされている。 関わった隣国や他国には何と説明したらいいものか、思想から腐敗が起こってしまえば、それを正常な国にするのは難しいのだ。このご時世ではソレに回す余裕はない。 戦争でこそ恐ろしい獣のように猛っていたが、今はおとなしい。 海に面していないのに鮭缶が国産品とは。トップが居なくなるだけでここまで沈静化するのは珍しいパターンかも知れない。 〇〇月✕✕日ー 自国の国旗がないと眠れない、と主張している(ライナスの毛布というものだろう)。実際に国旗を取り上げたところ酷い精神状態になってしまった。 長い布は首を括ったり、他囚人に悪影響を起こそうとする可能性もある。髪も首を括る、だとか言っていた為、特殊な器具で施錠した。 今は沈静化している。 〇〇月✕✕日ー 話をしていて明瞭な答えが帰ってこないことが増えた。 元多重人格者、とは話に聞いていたがあまりにも拙い。捕らえた当時の様子は最早無く、なんとも。政治的指導者とは形容しがたい。 〇〇月✕✕日ー 看守に対してコミュニケーションを図ろうとしているようだ。 思想に飲まれないようきつく見張っていたが、看守からは特に目立った話は無い。 〇〇月✕✕日ー 〇〇月✕✕日ー 〇〇月✕✕日ー 不意に戦争の話題になった時、目の奥に光るようなものが見えた。 もしかしたらプロパガンダを行ったというあの思想群は、戦争に起因するものなのか？そうだとしても本人に気付かれなければいい。 不要に戦意付与は避けること。赤子は赤子のままでは何も出来ないのと同じだ。 以下経過観察が綴られているが、最後にクマのイラストが描かれている。 元多重人格者。 現在は幼い子供のような性格をしており基本的に馴れ馴れしい。Ａ国の話を振ると嬉しそうに自慢話を始める。子供らしいワガママが目に余るが、それ以外に害を及ぼそうとはしない。 →貧民街生まれの孤児(職業：民間軍事・傭兵ベース)。 →プロパガンダを打ち続けた結果、自身の人格が9つに分裂していた。現在は孤児時代の人格と政治的指導者の人格しかいない。戦争の終わりと同時に徐々に消滅していった。 各国に対しても別々の人格で相対していた。以下は概要(記憶は共有している)。 Ｂ）高圧的で不遜な態度。いわゆる自信満々な人格。利害関係の一致を前提とした人格で比較的に政治的指導者時の近い。 Ｃ）柔和で大人しい態度。お兄さん面、と言えばわかりやすいかも知れない。食われるような顔をして、交渉に臨んでいた。 Ｄ）楽観的で温和な態度。現在の人格に最も近いが、隙は見せていなかった模様。よく笑っていた。 ー卓中演説くん概要ー えーコホン、こんにちわ〜。 (略) とある行きずりの読者を、二、三時間のんびりさせるか、旅行の退屈を紛らしてやるかのために、とある著者がどんなに苦心し、どんなつらい経験に耐え、どんな心労を味わったかは、それは神のみぞ知る、という言葉がある。 あのトリクフ・エルゲンがこんな心情だったかは分からないが、 今まさしくこの場に立っているわたしは、そんな心境でいるよ。 だがこのおぞましき生き物が神だとして、この神にしかそれを伝えないというのは些か、不満足極まりない。 君達に聞いてもらいたい。 難しい話ではない。 月と六ペンスという話では、 苦労が人間を気高くするというのは、事実に反する。 幸福が、時にはそうすることはあるが、苦労は大抵、人間をけちに意地悪くするものなのだ。という話があってね。 今君達はその状況にいると思う。 誰がこの自体を引き起こしたのか、それは私だ。と言う人間もいるだろう。 なに、おかしなことではない。不満もない。 僕らは謙虚でなくちゃいけない。静かな生活の美しさを知るべきだ。 例えるなら、「運命」の目にさえも気づかれないで、そっと人知れぬ一生を終えるべきなんだ。 だがそんなもの、きみたちの目線で語ることすら許されない現状で。 促されるままに死を選ぶしかない現状に。 押し潰れたまま死を選ぶわけにも、掴みきれないまま生き溺れるわけにも、いかないと思わないか？ 生きるという行為がなにから始まるか。 赤子は最初に何をするか。 産声をあげるのだ。 母体から掴み取った生を誇るように。 生とは常に咆哮を伴う。 その咆哮をわたしは放とう、ならば、君達も応えてくれないか。 咆哮をあげるのだ。 私から掴み取った生を誇るように。 この困難とはとても言えない現状に、抗う意思を。謳歌を。 見せてみろ人間諸君。 私はテデ・リトルラ=ィベアンページ。 この生を謳歌するもの。 この愚か者に勝る意志がまだあるのなら、叫んでみろ。 【卓後の雑記】 ぼくはだれ？

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