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リビルド１回目 コードネームと称されるもの→”飴細工の冠”《キャンディーズクラウン》 正式なコードネーム→【”継ぎし名は”サクセサー・オブ】山田浅右衛門吉奏（やまだあさえもんよしかな） 「夢幻が一門、導ヶ埼。つむぐは一片、死出の調べ。黄泉への渡し、浅右衛門導奏が奏じ仕る」 ―――それが”普通”だった――― ―――私の”日常”だった――― ―――狭い”世界”に生きていた――― 生きることも、死ぬことも、私には何の喜びも悲しみもない。 ただ、「あった」。 お役目のために生かされて、お役目のために技を磨いた。 それが、一族のものとして生まれた義務。それが私の―――全て。 けれど、違った。 介錯人を租にもつ導ヶ埼一族の末裔。時代を経て首切り役人の職はすたれたものの、現在一族は脱走兵の処刑を生業として生計を立てている。その役目を請け負うことにより、人体の電気信号による伝達速度をはやめる生体改造の技術を取得し、瞬間的な介錯を行えるようになりながら。二度と不要と断じられぬよう、それがあるべき姿から離れていると知りながら。 そして、継承者は改造とともに刑の執行を滞りなく行うため、情にほだされないよう一切の感情を排除して育てられる。それはさながら人の形をした獄卒のごとく、無情に効率的に首をはねていけるように。 その一族の末子として生を受けた奏は一族の目から見て健やかに成長していった。凪のごとく揺らされずに首をはねる様は、名を受け継ぐにたる導ケ崎の継承者として不足がなかった。また、技量も歴代随一の技量を持っていた。木刀にての薄皮残し、秘伝とされるそれをも修めるほどに。 しかして動を知らぬ静は明鏡止水足りえるか――― そんなある日、彼女は出会った。蔵でほこりをかぶっていた琴に。音といえば剣戟の音しか知らぬ彼女には、それは大変な衝撃だった。綺麗。そんな感情が生まれたのだ。 感情を持った人。それは導ヶ埼には不要であった。人となった奏を処分しようとするも、そのすべてを返り討ちにした奏。不要であった奏でこそが何よりも、その名にふさわしかった。 こうして、木刀一本、そしてとある名前を持たされて出奔した奏。街に出て彼女が向かった先は、きっかけとなった綺麗な音が鳴る方へ。そうしてたどり着いたとあるクラブ。クラブの名は、クラブメイヘム。 涙が、でた。凪の心に初めて、波が起こった。魂を揺さぶられ起こった波は、赤子のように涙を流させた。 ―――あぁ、違った。これが、”生きてる”――― ”普通”は素晴らしいものだった。きっとつらいことも、歌に聞く苦しみもあるだろう。けれど私は、この世界で ―――生きて、いきたい――― 心が跳ねる。体も跳ねる。音の波に導かれ、新たな生を望んだ奏は壁を破った。人形としての自分ではない、人としての自分となるために。人として、しがらみもたない世界の壁をも、突き破る。音が、音楽が、それこそがマヨヒガ。意志が、希望が、想いが、奏を新たな世界に誘った。 別世界に来たとも知らぬ奏は、ライブが終わった後も涙を流し立ち尽くす。そんな奏に声がかけられた。 「ねぇ、あなた。オーヴァードよね。アカデミアに、いってみない？」 そうして保護され彼女はアカデミアに行くことに。この世界で、生きるために。 アカデミアで与えられたコードネームは”サクセサー・オブ” なるほど。アカデミアの情報収集能力は高いらしい――― コンボ：夢幻神伝ノ壱”千鳥” 　卓越した技量によって手にした木刀で居合斬りする。つまりただの素殴り。 ※異世界転移について バッドシティのメイヘムとアカデミアのメイヘム、全く違う世界で行われた全く同じ内容のライブ。それに奏での生きる意志が生まれて生じた感情が天元突破し同一時間軸のアカデミア世界へといざなわれた。奏本人は別世界に来たという自覚はなく、地元であるバッドシティの湾岸地区もそのへんにおちてると思っている。 ※導ヶ埼家について その時代では珍しい、世襲ではない山田浅右衛門の名の継承。その裏にはオーヴァードの力が関与していた。弟子を取り、その中で刀の技量とオーヴァードとしての力。その双方を持つものがその名を与えられてきたのだった。そして、かの名前をもつものはもう一つ、役割を持っていた。それは血の濃縮。世襲ではないのはこのため。前代の浅右衛門の子を次代の浅右衛門を娶らせオーヴァードとしての力を強めていった。それが山田家改め導ヶ埼家の真実。裏の深きところに居着くに至ってノイマンの能力に加えブラックドックの能力も獲得することになった。 ※アカデミアでの評価 Sランクの中でも異端として知られる。それもそのはず、派手な能力が多い連中のなかで、彼女は自身の技術と身体能力だけでSランクとして認められているのだから。エフェクトを使わぬのは使えないからか。口さがない人間には「飴細工の冠《キャンディーズクラウン》」といわれているとかなんとか。しかし、彼女はそれを否定せず、彼女と組んだことのない人間はそれがコードネームだと思っているし、その数は少なくない。そしてまた、真なるコードネームのオブに続くものがなにか知っているものはさらに少ない。知るときそれこそが、黄泉への旅路にふみだすことなのだから。 ※遺産継承者~蛇王の外套～について 山田浅右衛門の名前は死に触れ過ぎた。よって、本来死を賜るものではなくとも死を授ける。それこそが、浅右衛門の名に託されれたちから。運命を反転する力である。またそれは眼に見える形での遺産ではなく、名前として受け継がれているものがそれにあたる。奏の場合”山田浅右衛門”がそれにあたる。（真なる名前に被せる外套、という解釈）なので奏自身に遺産を継承している自覚はない。 出身◎不良"ワル"の矜持 解説：いわゆる不良学生だ。 　　　校則なんてクソくらえだ。盗んだバイクで走りだせ。 特典：『バッドシティ』のステージデータを使用することが出来る。 　　　ただし、ファルスハーツおよびブラックスワンズのエンブレムデータを使用することは出来ない。 セットアップ 《雷神の降臨》+《ロケッティア》6+4 　攻撃力+15(20)(25) イニシアチブ 《天上からの誘い》3 《マグネットムーブ》3 《ブリッツクリーク》4d10 《鼓舞の雷》4d10 リアクション 《ゲットダウン》+《リフレックス：ブラックドッグ》+《コンバットシステム》2+2+3 《原初の紫：運命の切り替え》4 マイナー 《ポルターガイスト》+《クイックモーション》4+2 　攻撃力+24 メジャー 《バリアクラッカー》+《コンセントレイト：ノイマン》+《コンバットシステム》+《マルチウェポン》4+2+3+3 +《神機妙算》+3 ダメージ　39+24+20+4d10 命中（100）　9dx10+41+20+8+10 回避（100）　9dx10+41+20+2

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