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「あらあら、我が子たち、とてもかわいらしい表情ね、私の顔になにかついていて？」 黒瀬町に属する裏社会のマフィア『デル・カルミア』のボス。若い頃は海外の戦場を渡り歩く雇われ軍人をしていたが、ある事件を境に退役。戦争の傷で子宮を失う。今でも腹部には裂かれた痕と銃痕が刻まれている。その後ツテにより日本に逃げ延び、得意の話術により組織を結成。次第に大きくなっている組織には人種や老若男女かまわず在籍している。たったひとつ彼らの共通点は「何かを失ったことがある/失っている」ということ。家族然り、人体然り、立場然り、心然り。それらを失ったものに彼女は優しく微笑み我が子と称す。組織の者からは聖母マリアの名前をもじって慈母ダリア様と呼ばれている。本名はヴィクトリア。そんな彼女だが、彼女の顔を知る者は誰もいない。しいて言うのならば、アジトの中にある懺悔室の中で、女性の声を聴いたことがある程度だろう。今日も彼女は街の中に紛れ込み、マフィアのボスである素性も忘れ、己の趣味嗜好のままに行動する。 彼女の趣味は裏切り者のおなかの中を覗くこと。逃げた脱退者を追いかけては、生きたままにお腹を裂く。女性ならば自分にはとっくに無くなった器官をながめては恍惚とした表情をする。男性ならば同じ場所に存在する細長い器官を眺めることだろう。それが彼女の今生で唯一の趣味なのである。 先ほど彼女の顔を見たものがいないといったが、一つ訂正だ。 彼女の心から喜ぶ表情を、裏切り者だけが知っている。 名前の意味 ダリア……裏切り者の意 ヴィクトル……戦場で生き残った女という意味を込めて 『デル・カルミア』の意味 カルミア……優美、にぎやかな家庭、裏切り デル……抹殺する 余談というかPLのメモ 多分橘川無花果と顔見知り 生還シナリオ:シンサイト、正義を否定せよ

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