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「毒は薬に、薬は毒に。使う人間が違えばそれは正義にも悪にもなるモンだぜ」 一人称 俺っち 俺 二人称 変なあだ名をつけがち 最近同僚が警察を辞めたり。その原因が実は自分だったり。……いやあ、俺っち悪くね〜けどな！ *☼*―――――*☼*――――― 憧れだけで警察官になった……ところもあるかもしれない。 小さい時から改造……とか、そういうモノが好きだった。電気の通る色んなモノを分解、改造。爆速で回る下の弟のベビーモビールを認めて悲鳴をあげる両親を見て、自分は普通よりも遥かに優れているのかもしれないと思った幼少期。 ……と、鼻高々に調子に乗りまくって、イケナイものをたくさん作って、その……ちょっと、ヤバい筋にも売ってみたりしちゃって。警察に補導された数は2本の腕では足りないくらいだ。それでも蕩は作り続ける。だって、俺っちなんも悪いこと、してね〜んだもん。 正義の味方だって、悪の秘密結社だって、みんな武器を使ってる。だったら悪いのは道具じゃなくて人なんだろう？ そう捕まる度に説いては説いて、幾度も呆れられて。それでも、お前は間違ってないよって言ってくれるかっこいい大人も、まあ何人か、いたのだ。その感動が憧れに変わっていって、何時しか警察官を目指すようになったのだ。 俺っちはね、かっこいい警察が、大好きなんだ。 さあ、正義の味方達。俺の作る武器はどうだ、ヒーローのお眼鏡に叶うかな。 *☼*―――――*☼*――――― 盗聴器、なんて。 そりゃ、作れるとも。だって俺は天才だ。作れないハードウェアなんてこの世にないのだ。だからお前が必要だなんて、そんな、かっこいいかっこいい憧れの警察官に言われちゃったら二つ返事で作るのだ。 警察官がまさか、わるーい敵になっちゃうなんて思わないじゃん。 公民館の大規模立てこもり事件、その首謀者に頼られてしまったのだ、俺は。あの特殊急襲部隊の一個隊をほぼ全滅させた、その引き金が小さな盗聴器だなんて、俺以外誰も知らない事実だ。 あーあ、ヒーロー。台無しだ。 研究者は今日も作って、創って、造り続ける。道具に罪はないけれど、それを生み出すのは人間だ。果たして俺はヒーローになれたのか、それとも。 *☼*―――――*☼*――――― 「アニマパ〜イセン☆飲みに行こうよ、俺っちまたスゲー武器開発したんだよ☆な、な、パイセンならうまく使ってくれるよな！な！」 「あんたは俺っちのかっこいいヒーローだったのにな。なあ、俺のせいかなあ、先輩……」 *☼*―――――*☼*――――― 【感染自罪のモンタージュ】(2020-12-8) 正義ってなんだろね？ 不定の狂気 →会話や文章で人と交流することができなくなる (5卓) *☼*―――――*☼*――――― 「ぁ、…………、……！！」 (言葉が出ない、なんだか喋ると) (変なことまで口走りそうになって) 「……、へへ、うまく、喋れね〜…」 (ヒーローには程遠いぜ) *☼*―――――*☼*――――― 【死中に生を求める】(2021-3-18) 井原ーーーーーーー！！！！！！！！！ 【Click-C*】(2022-04-01) はあ、俺って死神なんか。 +++紫のチケット 【シグナルレッド・デッド】(2022-06-05) やっぱり俺がなりたかったのはヒーローなんだよ。 殺めてしまった人の代わりに死んでしまっては、守れるものも守れない。 ……うお～、がんばって生きてくぞ！

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