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春邦 光希 (みつき) 中学二年生の青年。身長は平均より高めだが線が細いため、中性的に見られがち。優しそうに見られがちだが、割と冷たい性格。他人は他人。 兄のことを人間として尊敬している。それは優秀さなども含まれているが、ずっと入院していた彼の努力を見ているからこそ抱いた感情である。たまに優れた彼の思考を理解できないが許容している。最近自傷行為のように煙草を始めたのでどうにかして止めさせたい。 兄を侮辱するものは許さない。だってそれは兄よりも出来損ないの自分は罵られる価値すらないって言われてるのと同じだから。兄はこんなに優秀なのに、俺は？僕は？なにもない。俺には価値がないっていうのか。眼中にすらないのか。その劣等感を｢兄さんのため｣｢兄さんのことを悪くいうのは許さない｣なんて言葉で見て見ぬふりをする。 元よりいい子で要領がいいので褒められて育った。しかし、兄の方がと散々言われ、いい子なのが当たり前と言われ、いい子であることしか褒められてこなかった彼のプライドは砕け散った。いい子であることが取り柄、なんて。後に続く言葉が喉から飛び出そうになるけど、なんとか留まる。それでも彼は今日もいい子のように振る舞う。それしかできないから。だけど、たまには悪い子でいてもいいよね？ なにをするにもやる前に踏みとどまってしまう。どうせなにやっても兄さんに勝てないし。なんていうブレーキがかかってしまう。それにやりたいと思っても、モノによっては良い子はやらないようなことだから、よりなにもできなくなってしまう。 好きな人のタイプは自分よりできない子。 恋愛とかどうでもいいけど、他人に興味はないけど自分より優秀な人は愛せないなーっと自覚している。ちょっと不器用な子のほうが可愛いと思う。 喘息持ちで幼少期は病気がちだったが兄よりは頑丈で入院することはなかった。現在は改善してきているため、ある程度の運動なら可能。しかしずっと走ってなければいけないスポーツ(バスケなど)は厳しい。そのため部活動はしていない。 小さい頃兄と見た料理対決番組で綺麗な厨房でキラキラして美味しそうな料理が出来上がる様を見て、それに憧れ料理を始める。親が忙しい日の晩御飯は彼が担当する。甘味も作れるが、生クリームなど甘ったるいのは苦手。 大人しそうに見えるが実はせっかちで煽られるとすぐにキレる(他人限定)。キレても大体は冷静にいられるが、兄に対しての悪口を耳にしてしまうと殴りかかってしまう。幼少期は喘息と運動不足も相まって負けっぱなしだったが、負けず嫌いさと根性で続けていたため、いつの間にか強くなった。それでもたまに見える位置に怪我をしてしまう。 彼の恐ろしいところは、大人しそうな顔つきのせいか、周りの人間に喧嘩をしていることが知られていないところである。幼少期はいじめを受けていると思われ、今は絡まれやすいのだと思われている。彼自身も兄に嫌われたくないため隠している。 ただ喧嘩するだけでは自分が不利な状況になってしまうので、正当防衛の主張がになる状況を作り出して喧嘩する。絶対有利な状況を作り出す。 どんな喧嘩でも勝つ(やり方を選ばず、負けそうでもガッツで倒すため）が、やはり怪我はする。学校の保険医などには絶対言えないため、拙いながらも手当てをしていたら、次第に自分で処置できるようになった。

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