タグ： 近未来探索者

「マザー、マザー。」 『はい、何でしょうか。』 「この場合の対処法を教えてほしいであります」 『”○○””対処法”でデータ検索を行います。……該当件数200件、その中から最適な行動選択をガイドします。』 『ガイドに従い、続いて30秒以内に行動に移って下さい。』 自立推進代換思考型装置『マザー』の開発が国に認められて月面に来た口。自分が優柔不断の極みみたいな人間だから、いつでも何処でも指示が欲しくて自分用に作ったのに、近未来の住人は自動化が進みすぎて思考放棄したい人間も増えているらしく需要がありすぎた。 地球にいた頃はその優柔不断さから失望の眼差しで見られることが多かった。幼少期はそれでも何とか誤魔化せていたが、全てが上手くいかなくなったのはある程度の自主性を求められる中高時代から。勉強は出来る。命じられれば何だってこなす。けれど”自由に”という言葉が何よりも彼を苦しめた。そんなこんなで趣味や友人の一切を持つことなく研究に没頭し続ける。そんな彼だから月面研究所にスカウトされた際は何の迷いもなく了承した。自分が求められる事は光栄に感じたし、何より地球に未練なんて一切ない。未練を作らせてくれる人もいない。月面に『マザー』本体を設置することで地球上のより広範囲の子機に指示を与えることが出来るなら、人類の未来によりよい発展を与えられるのではないかと今現在に至るまで研究を続けている。 ……未練がないと言っても『マザー』と名付けるだけあって多少の人恋しさは感じている。 月面には個性的な研究員が多く自分が”異質”にならないこと、また同室であり自身を気にかけてくれる月島流兎の存在もあって、今は中々楽しく暮らしているらしい。 ――――――――――――――――――― RP方針としては結城透真と同じ（KPにしか伝わらない奴）なので心配しないで下さい。 一人二役します。

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